
やっとこさ、このブログで紹介するべき作品に巡り会いました。(いままでのが不本意だった、なんて訳じゃないんですよ)
血沸き肉踊り内臓破裂!!
「エイリアンvsヴァネッサ・パラディ」
こういう邦題の付け方、ナイスです!バス男みたいな便乗主義的なものではありません。「ジェイソンvsフレディ」、「エイリアンvsプレデター」そして、「エイリアンvsヴァネッサ・パラディ」!!本人の名前じゃんか。いいのかよ。原題はこれまた全然違うんだけど、これはウマい邦題の付け方です。
映画自体もB級の中のB級、キング・オブ・B級です。
なんたって、メキシコのど田舎に、ピンポイントでエイリアンが侵略してくるんですから。
エイリアンが侵略してくるまでは、このメキシコのど田舎を舞台に主人公コンチャ(ヴァネッサ)とジェームス・バタイユ(ジェイソン・フレミング)の出会いから恋愛、そして周りのとってもアホな人々が織りなす人間模様が超ユルユルに展開していきます。
あんまりユルいので「この映画、ホントに面白くなるのか・・・・?」
と不安になりますが、皆さんご安心を。
そのど田舎の飲み屋で開催された音楽コンクールの最中、いきなり、ホントにいきなりエイリアンの大群が襲いかかる!!それまで、ちょこちょこと人を襲ってたりはしましたが、このいきなり加減はハンパではない。それまでずっとローだったのが一気にトップギアに!
こんなバカ映画なのに、映像はメチャクチャに凝っていて素晴らしい。いや、凝っているとゆーか、キレてるというか発狂してるというか、映像のテンションの高さが尋常じゃない!!こんなに興奮した大殺戮シーンは初めてです!!
血がドバー、臓物ドバドバ、首が飛ぶ飛ぶ!
愉快痛快、スカッと爽やかジェノサイド。
やれやれ、もっとやれい、殺ったれーーーい!!
殺せ、殺せ、コロセ!!みんな食われちゃえーーーー!!
とにかくゴア・シーンに無駄に気合いがはいりまくりで最高です。
タイトルから察すると、ヴァネッサ・パラディがエイリアンと闘いまくる!という感じですが実際はそうでもありません。少しは闘ってますけど・・・・看板に偽りアリ、みたいな所はありますがもうそんな事どうだっていい(笑)。どっちかっていうと唄うシーンに重みを置いている感じ。エイリアン侵略直前のヴァネッサのライヴはなかなか カッコいい。映画全編に流れる音楽もヒネリがききまくっていてサイコーです。
ラスト近く、何故か宇宙服を着てるバタイユ(何故かは見ればわかります)とコンチャと、人間に寄生したスーパーサイア人的なスーパーエイリアンのバトル。
これはね、観たらひっくり返りますって、まじでっ。
こんな狂ってテンション高くてカッコいい映像、いままで観たことありまへん。
そしてバトルの後、コンチャは「フォーガットン」のような無理矢理なアブダクション。ピューと空の彼方へ飛んでっちゃいます。連れ去られたコンチャを追って、バタイユも勇敢にも敵陣に乗り込んでいくのだが・・・・・辿り着いた所が・・・・・ここは・・・・・ナニ?
なんすか、この終わり方?意味全然分りません!!もう、観てる人放りっぱなしの驚愕のエンディング。
まさに新しい才能の出現!!監督の名前忘れちゃったので(笑)今度調べます。なんとか兄弟だったです。コーエン兄弟とかウォシャウスキー兄弟とか、ファレリー兄弟とか、兄弟監督はほんとに才能ある奴らばっかりダネ!!
僕的には若い頃のピーター・ジャクソンのテイストを感じました。「バッド・テイスト」とか「ブレイン・デッド」の頃の。あれよりももっとブチキレていますが。
個人的にヴァネッサ・パラディがあんまり好みじゃないので、不満といえばそこだけですね。あとは100点満点なら250点つけたいぐらい。
ヴァネッサって、笑うとすきっ歯なので・・・・・・・・(笑)。

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