「XYZマーダーズ」
原題/CRIME WAVE
監督/サム・ライミ
脚本/サム・ライミ、イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン
出演/リード・バーニー、ブルース・キャンベル、シェリー・J・ウィルソン、他。
あらすじ/
デトロイト。ハドサッカー刑務所で殺人犯ビック(R・バーニー)が電気椅子に座らされていた。「僕は殺してない」と叫ぶビック。彼は回想する。オーデガード・トレンド警備会社の社員である彼は、女のくどき方も本で覚えようとするイモ青年。オーデガード(H・デイナ)は共同経営者のトレンド(E・R・プレスマン)に無断で会社をカフェ経営者(B・キャンベル)に売却しようとしていた。これを知ったトレンドは、殺し屋のクラッシュ(P・L・スミス)とアーサー(B・ジェームズ)にオーデガード殺しを依頼。どじな2人はオーデガードだけでなくトレンドまで殺してしまう。窓から覗いていたトレンド夫人(L・ラッサー)に気付いた2人は、早速夫人を始末にかかった。一方、ビックはナンシー(S・J・ウィルソン)に心ひかれて接近するが、ひじ鉄をくらうのみ。アーサーはナンシーの部屋に.間違って入り込み、トレンド夫人は逃げ出したが、ウルグアイ行きの荷物箱にとじ込められる。ナンシーはクラッシュとアーサーに連れ去られ、ビックが後を追うが……。(Amazonより抜粋)
うひゃひゃ!
超おもしれー!!
いやぁ実にウン十年ぶりの鑑賞になりました「XYZマーダーズ」。
長い事DVD化されず、ここ最近ようやっとDVD化されたという話を聞きましたが、レンタルになってるとは露知らず。てっきりセルDVDだとばかり思っていたんですが......先日ツタヤではない、レンタル料が安いけど家からちょっと遠いレンタルビデオ店に寄ったら、しっかりと置いてありましたがな。めっちゃ嬉しいですやん、こおいうの。
さて、この手の「昔観た時は超面白かった」映画は、今観ても面白いのかどうか。
サム・ライミの出世作「死霊のはらわた」は今観ても面白い。
いや今観た方が面白い。
歳をとってから観た方が面白さ倍増なんですな。
色々な映画を観てきて、ある程度映画のことを「分って」きたら、初見で観た時よりも面白さが増してくるんですわ。
公開された当時この「XYZマーダーズ」は、世間的には「なんじゃこりゃ?」という評価だったように思いますが、その当時からマイノリティだった僕はこの映画がめちゃくちゃツボにはまりまして、忘れようにも忘れられない映画の一つになっていたんです。
そうして時は巡り巡って、ウン十年ぶりに鑑賞してみたら、面白さ倍増でございました。
作品全体を支配する強烈なグルーヴ感.....というかドライヴ感。
ノリの良さとかそういう感じではなく、グイグイと前に前に引っぱっていく感じが凄まじいのです。
映画の尺が80分切るという驚異的な短さながら、このゴージャス感はなんなの?こんなに具が沢山入ってていいの?スープも豚骨だけでなく魚介類からもダシとってるでしょ?
という具合に思わずラーメンに例えたくなるほどの濃厚っぷり。
面白い所を挙げだしたらキリがないのですけど
特に面白かった点を挙げるとするなら、やはり.......
ブルース・キャンベル。
もうこの人最高すぎる。なんだかまた「プレスリーVSミイラ男」とか観たくなっちゃう。
この映画では
「自分を二枚目だと勘違いしている顔芸」があまりにも面白くてですね、もうこれだけで
酒飲めちゃいます。
あとは死人が全員アホ面してる所とか。
この映画の見所は終盤のカーアクションだったりしますが、「合成部分」はご愛嬌、という感じなのですけどそれ以外の部分は今の映画のカーアクションよりも凄いね!これは燃えるわぁ〜。
こんなにノリノリな映画なのだから、さぞかし楽しんで作ったんだろうなぁ、と思っていたら実はそうでもなかったんですってね。
プロダクション・ノートを読むと、「死霊のはらわた」後の初のメジャー出資だったようなので、色々と制約があったというのですよ。なんと最初はブルース・キャンベルが主役だったそうなんですけど、リード・バーニーに変更させられ、編集も思う様に出来なかった、と......
それでもこれだけ面白い作品に仕上げてしまったのだから、もし「思い通りに作れていたのなら」どんな事になってたんでしょう。
あと脚本にはジョエル&イーサン兄弟が参加してたのにはビックリでした。
どうやら意気投合しちゃったらしく、これ以降の色々な作品に絡んでたりしてたんですねぇ.....全然知らんかった.....
最新作「スペル」は見逃してしまったけれど、昔の作品で元気を貰っちゃいました。

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