「アルティメットECOドライヴ その8/地獄のヒルクライム〜高雄・御経坂峠」
自転車日記
↑高山寺の参道前にて。
先週の休みは走っていなかった。
だから、今週は走ったろうかと意気込んでいたのだけど
朝起きたら雨音が聞こえている.....
テレビをつけて、朝の情報番組の画面上に出ている各地の天気予報を見る。
京都は午前中70%で午後は50%になっていた。
走りに行く時はだいたい午前中には出ているのだけど、今は雨が降っている。とりあえず昼まで待つことにする。朝飯にコンビニでパスタとビールを買ってきて、ネットなど見ながらグダグダしていたのだけど、だんだん眠くなってきたので再びベッドに潜り込む。
起きたのは12時頃。
部屋の中にさんさんと陽の光が差し込んでいるではないか!
やった!晴れた!
よっしゃ、走るぞ!
というわけで、今回は紅葉の名所・高雄に行ってみる事にしました。
実は数日前、
「シャカリキ!」という自転車映画を観ていまして
劇中で言われていた台詞
「平地ではペダルを踏むな。回すんだ。」
あとヒルクライムの時に上体を起こさない(立ち漕ぎするときにはついつい上体を起こしてしまっていたので)、というのを実践してみること。
これが今回のテーマです。
取り敢えず仁和寺までは平地なので、「ペダルを踏む」ではなく「回す」という意識を持って漕いでおりました。という事はつまり、引くほうの動きにも意識を持っていくという事なんですねぇ。ペダルを踏む筋肉は前の太もも、引き上げる筋肉は後ろの太もも、というふうに偏らずにバランスよく筋肉を使うことで、逆に疲れにくくなるんでしょうかね。なるほど「回す」という意識で漕いでいるとそんなに疲れないし、安定したスピードで長時間走れるような気がします。
あと「シャカリキ!」という映画で
自転車は上半身で漕ぐ
という事も言っていましたが、ここ数回走っていたら「ああ、なるほどな!」と実感する部分もありましてですね.....けっこう、足よりも上半身にくるんですよね、疲れが。
なので、自転車に乗る「姿勢」というのが重要になってくるわけです。
私の自転車はフラットバーのマウンテンバイクなのですが、どうやったら「疲れない姿勢」なんでしょう。今はなんとなくハンドルがもうちょっと前にあって姿勢を低くできたら随分楽になりそうな気がするんですけど......
まぁロングライドに適しているのはドロップハンドル、という事なんでしょうなぁ〜....
無理矢理付けちゃおうかしら。
でもなんか凄い変な自転車になりそうなのでやめておきます(笑)。
さて平地では身体の動きに意識を持って走っておりましたが
やはり坂道ではこの自転車の重さを呪いたくなります.....。
福王子の交差点から、高雄方面に向かう道に入ると最初はちょっと下り坂なんですが、あとはもう延々と上り坂でございます。
今回は走る時にはギア・チェンジをこまめに使ってなるべく身体への負担を軽くするように心掛けてみました。
というのも前のギアは3段階あるのですけど殆どアウターばっかりだったんです。
後ろのギアばかりガチャガチャ動かしておりましたが、自転車の本とか読んでいると色々組み合わせがあるのですねぇ。読んだだけではいまいち実感がないのでとにかく「楽な」組み合わせを探しながら、ガチャガチャしながら走ってみました。
今回のヒルクライムは「御経坂峠」という所。
傾斜自体はそれほどでもない感じもしましたが、急カーブが多いですね。
そこそこ交通量も多いし自転車乗りは注意したほうがいいですねぇ.....
しかも今日なんか雨上がりの後でしたから、路面が濡れておりましてね。スピードの出し過ぎは危ないです。下り坂は特に注意が必要かと思われ、峠を一度も降りずに登り切った自分へのご褒美としてダウンヒルは思いっきりぶっ飛ばしていこうかとも思ったんですが、それはやめておきました......
峠を下っていくと高雄の里に入るのですけど、さすが紅葉の名所というだけあって素晴らしい景色でしたね。雨上がりのあと、山から水蒸気が上へ上へと登って行く。これぞ日本の原風景、という感じでしょうか。
ヒルクライムという目的は果たしたものの、あまりにも素晴らしい景色を堪能せずに帰るのはもったいないと思い、そのまましばらく山の中を走り続けていました......
途中、「高山寺」という世界遺産の寺があり、入りかけたのですけどやっぱりお金とるのね。
そんなに高い拝観料でもないのですけど、
プライスレスなものがあるぢゃない。
それは、走ること。
なーんつってな。ただケチなだけです、すいません。気前がいいときだけ、こういうのは観ておこう。で、高山寺を出てからしばらく、行ける所まで行ってみようと走っていて、目の前にトンネルが現れた。毘沙門トンネル、というらしいんですけど
わし、トンネル恐怖症なのよ。
もともと軽い閉所恐怖症の気があってですね、苦手なんですよトンネル。歩道があればまだいいのですけど車道しかないトンネルは恐ろしくて入れない.....
なので、トンネルの手前を「ゴール」として、あとは引き返す事にしました。
深い深い山の中。
スコーンと抜けるような空を見上げながら
煙草をふかす。
まだ濡れている路面に陽の光が反射して
まぶしくて目を細めてしまう。
「自転車で走ること」、それは自分と向き合う事でもあります。

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