「フェーズ7」
原題/MUTANTS
監督/デイヴィッド・モーレイ
出演/エレーヌ・ド・フジュロール、フランシス・ルノー、他。
あらすじ/
人間を野蛮で血に飢えたクリーチャーに変えてしまうパンデミックウィルスによって壊滅状態の世界。マルコとソニアは、怪物たちから逃げるため、安全な非難区域を目指し出発する。しかし、道中で怪物に襲われ、マルコも感染してしまう。少しずつ怪物へと変化を遂げていくマルコ。妊娠中のソニアは、最悪の敵=自分の愛する男と戦うことを強いられる・・・。(Amazonより抜粋)
フランス版28週後...と言いたいところだけどビミョー。
そう、ビミョーなゾンビ映画です。
フランスのホラー映画は、殆どがスラッシャー系なのですけど、ゾンビは初めてなんじゃないかな。「ハイテンション」、「フロンティア」、「屋敷女」、そして「マーターズ」(←これはスラッシャー系とは分類できないですね.....どちらかといえば拷問系で凹み系?)と立て続けに傑作を生み出してきたフランスがついにゾンビに手を出した、とあっては観ないわけにはいきまへん。
しかも主演がエレーヌ・ド・フジュロール。
「青い夢の女」(監督・ジャン=ジャック・ベネックス、主演/ジャン=ユーグ・アングラード)で、死んでもなお男を翻弄しまくる死体役の、あの彼女。エレーヌ・ド・フジュロール。
ガーターベルトなんかちらつかせたりする死ぬ程エロい女ですよ。
最近名前を全然聞かなかっただけに、なんだかとても嬉しゅうございましてですね、ツタヤで他に色々借りたいものもあったのでございますがこちらを最優先とさせて頂いた次第でございます。
しかし残念な事にエレーヌ様はしばらく見ない間に随分お歳をめしたようでございまして
「エロさ」は無くなっておりましたね.....ていうかパッと見は同一人物なのか?とまで思ってしまった程。
ちょっとアーシア・アルジェントのような「下品」(アーシアの場合はこの下品さがとっても良いのよ!)な顔立ちのような.......
でももっと歳をとったらシャーロット・ランブリングみたいな顔になるのでは......ていうか
「どっちなの!?」っていうビミョーな顔立ちになっていたのですな。
ビミョー、という点では映画においても同様でして
「フランスで28週後を作ったらこんな感じになります!」
という所は伝わってくるのですけど、スケール感がなさすぎる為にとってもしょぼい感じです。しょぼいのですけど、特殊メイクとかは異常なぐらいに凝ってまして、血がドバーとか痛々しいところとか、そーいう所はやはりフレンチ・ホラーは素晴らしいと思うのですけど、そういう「素晴らしさ」を活かし切れてないし、「多分フランスがゾンビ映画を作ったらかなりひねくれた事やるだろうなぁ」という予想は出来るしそれなりに「ヒネリ」をきかせているつもりなのだろうけどイマイチ。惜しい。もうちょっと何か素敵なサムシングが欲しい。ていうか
「何がしたいの!?」というビミョーな映画であるわけです。
そう、確かにビミョー。しかしもうちょっと手を加えれば大傑作になっていたかもしれない、とっても惜しい、とーっても、とーーーーーっても惜しい映画なのです。
特に序盤などは
「おおっ、これは面白いかも!」と期待させる程に面白かったんですがね.....ほんとに惜しいなぁ。
まぁしかし、フランスのゾンビ映画という珍しさもあるし、映像がやたらとアートっぽいのもフランスっぽいし、意外に見応えはありましたです。
見るからに低予算チックなのですけど、「お金」をかけたらもっと面白いものができるはず。
今、ホラー映画を引っぱっているのはフランスですから、きっとやれるはず!
そういう「希望」が見えてくるという意味では、オススメかもです♪

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