「トラック野郎/一番星北へ帰る」
監督/鈴木則文
出演/菅原文太、愛川欽也、せんだみつお、大谷直子、舟倉たまき、新沼謙二、田中邦衛、黒沢年男、春川ますみ、他。
異色。
この作品はトラック野郎シリーズの中では異色です。
まずは冒頭。
一番星ブルースが聴こえてこない!
わたし毎回この一番星ブルースを聴くのが楽しみだったんですけど。
文太兄ィやキンキンが唄うとどーにも泥臭いかんじがするんですけど
作曲/宇崎竜童
作詞/阿木燿子
のゴールデン・コンビですからね。
これは完全なる「ブルース」なんですよ。
この曲があるからこのシリーズは「ブルージー」な魅力に満ちあふれている、と言っても過言ではありません。
この曲が無いだけでこうも雰囲気変わっちゃうもんなのか、ってぐらいに作品のトーンがこれまでのとは全く違います。
しかし、この作品は男・桃次郎さんの「哀愁」に焦点を当てた作品でありますので、これはこれで印象に残る素晴らしい作品に仕上がっております。
鈴木則文監督スゲェー!!
切なくて、胸がキュンとしちゃう「トラック野郎」も最高っす。
そして今回は
春川ますみさんが出ていてホッとした!
スライム並にぷよんぷよんな春川ますみさんを見てるだけで幸せ気分。
恒例の「点呼」のシーンがないのがちょっと残念でしたが
ジョナサン一家の暮らしぶりが大フューチャーされておりまして
あたしもうニヤニヤ笑いが止まりません。
そして、8代目マドンナは
大谷直子さん。
何この色気。
未亡人(子持ち)という設定がこれほどまでにピッタリな女優は他に居ないですな。
大谷直子さんが走るシーンがあるのですけど
これがもう思いっきり内股の「女の子走り」で
激☆萌え!
あ!そーいえば、名物シーンがなかったよ。
桃さんが恋に落ちる瞬間の、アレ。
お星様キラキラ。
うわー残念!これも一番星ブルースとか点呼とかと同様に期待してたのになぁ。
しかし逆に「無い」事が印象深く残る作品でもありまして
シリーズも8本目ともなるとさすがに違う事してみたくなったんでしょうね。
他の人の評価はどうなのか分りませんけど
お約束が無くても「アリ」なのは、まさに監督の力量としか言いようがないです。
劇中のエピソードも
普段はがははと笑って終わり、な感じですが
今回のはやけに重い。
ジョナサンが借金を肩代わりするくだりとか、もう笑うに笑えない。
しかもその借金取りのお偉いさんが
成田三樹夫さんだったりした日にゃー
もう首くくるしかないですわ><
その借金エピソードは、トラック野郎どもの固い絆で難なく解決しちゃうのですが
肝心の桃さんの恋のエピソードは.....
おそらく今まで観て来た中で一番切ないかな。
もうホントに胸がキュン、っとしちゃいます。
いつもとちょっと違う桃次郎さんもいいね!
せんだみつおの調子の良さも磨きがかかってウザイですし(←褒め言葉)
新沼謙二さんの歌の上手さや素朴な人柄に萌えますし
田中邦衛さんの異常ともいえる仕事熱心さにドン引きですし(笑)
黒沢年男さんのそれはちょっと違うだろ、というアメリカかぶれっぷりに笑いますし
男・桃次郎さんの知られざる幼少期のエピソードに思わず涙しちゃいますし
シリーズ中最も笑いが少ないけれども実は一番繊細な部分を見事に描いた作品でもあります。
さて、次回は.....
個人的に最も期待している9代目マドンナ
小野みゆきさん
の登場です!しかももう既にレンタルしていてウチにあるのです!
すっげぇ楽しみ!
うぎゃー!!

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P.S.....春川ますみさんの「とうちゃん、久しぶり♪」という台詞と共にキンキンに無理矢理生卵食べさせるお約束。好きなんだから、もう♪.....

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