ミッドライフクライシス( 40's Crisis)
40代、人生の半ば、この40歳を過ぎたころ、誰もが陥る可能性のある
感情的危機。
精神的にも肉体的にも次第に衰えを感じます。
自分の中では、いつでも若くありたいという願望があったり、現実と
理想の落差を解消できず、困惑したり、毎日の生活に混乱が起きたり、
自分を見失ったりする危機。
自分の人生がどういうわけか、つまらないものに思えてきたり(焦燥感)、
毎日憂鬱になったり、人によってはそれまでの仕事や地位をかなぐり捨てて、
まったく違う人生や世界に飛び込む場合もあるようです。。
程度の差こそあれ、誰にでも起こりうる症状です。
更年期障害の原因ホルモンの減少が大きいのに対し、
ミッドライフ・クライシスは精神的なものが大きな原因と言われています。
また中高年の男性が、衰えを感じつつも、
自分はまだ若い。まだやり直せると、葛藤して、混乱状態に陥ることも
しばしばです。私服の好みが変わったり、浮気に走ったりと、
老いに逆らおうとする症状は 様々のようです。
まぁとりあえず不満のない人生。でも・・何かがおかしい
心の危機現象です。
完璧とは言えないけど、こどももどうにか成長している。
夫婦仲が悪いわけではない。平均的な家庭だと思う。
でも、何かがおかしい。足りない。興奮がない。虚無感がある。
この感情の混乱は、実は 変革期だとも言われてます。
現実が今までの幻想をはじきだすと、愛や一体感を切実に求め
る気持ちもまた去っていくのに気づくと言われてます。
あらゆる出来事、日常
の些細なこと、これを自分でコントロールしようとする「若い熱望」を手放した時
に、ほんとうの意味で何かに全力投球できるようになります。
ひとはみなナルシストでちやほやされたいと思っている部分が
あります。
ナルシスティックな欲望は人生に三度起こります。
母親にすがりついている時期、10代の成長期、そして親にな
ったとき(子供に執着する時期)
この三つの時期のあいだは、休息の時期です。
次に、ホルモンが減少しはじめる時期がやってきます。不安定
になります。
こどもにか、夫にか、人生にか、以前ほど浮き立ちません。
愛を強く求める気持ちが恋しくなり、愛されている現状に満足
しなくなります。
永遠に続く絶対的愛の関係のはずが、退屈に思えたり、不足し
たりみえ、この愛にも、いちばん大事なものが欠けているのではと悩みま
す。
これがフォーティズクライシス、あるいはミッドライフクライ
シスといわれています。
中年期にとって、愛は大変重要になってくるようです。
しかしながら、こどもが問題を起こしたとか不登校になったとか
理由があって向き合うことが精一杯な日々であれば、まるでこの危機が
かき消されたかのように 浮き出てこないこともあるでしょう。
逆にこどもが成長期に入ったり、なんとか一応子供が巣立って
いった。自分はようやく休息期に入ることができた。
そういった時期に、さまざまな「 価値在るもの 」を失うのではないか、という
危機感に出くわすことがあります。
中年期にはおうおうにして、夫婦のどちらか、あるいは両方が、ほかのひとに
魅力を感じたり、相手へさらなる愛を要求したり、不安や動揺に揺らぎ、
落ち込むことがしばしばです。
これは、安定した結婚生活において、大きな脅威になります。
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( フォーティズクライシスなんか怖くない!)より。
危機を抜け出す道は、これ以外にはないのです。
偉大で崇高な人間、つまり、偉人という栄光は、
あなたが栄光を求める 夢を捨てたときに訪れるものなのです。
あなたの危機は ナルシズムが、もうあなた自身に合わなくなり、
ほんとうのあなた自身がこれ以上は無視されたくないと目覚めたからおこったもの。
本当のあなたは、非凡です。偉大です。崇高です。
あなたがhんとうのあなたに敬意を払い、きちんと接すれば、それは
ふさわしい人生にあなたを連れていってくれます。

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