池玲子さんは、1971年東映からポルノ女優としてデビュー、
そしてそのデビューの年にこのアルバムはレコーディングされている。
収録された曲は「女はそれをがまんできない」「よこはま たそがれ」「夜明けのスキャット」
など当時の歌謡曲なのだが、全編にあえぎ声やセリフが入り、
なんとも不思議な空気感が漂っている。
1972年にはポルノ女優という仕事をよく思っていなかった両親を想い、
突如引退を表明、音楽作品としてはLP1枚、シングル2枚、カセットテープ1本を残している。
ジャケットを含め、とてもプロフェッショナルさを感じる作品は、
良い悪い、好き嫌いという範囲を超えて好感が持てる。
