少し懐疑的であったんです、新型のワークス。
以前から書いてるように、私は熱烈なスズキ信者。
というか、軽自動車及びアルトワークス信者。
そこにはF型から始まるあの「エンジン」ありきで考えてました。
なので、R06Aという「環境性能エンジン」は、到底容認できず。
そんな華奢なエンジン使って「ワークスです」と言えるのか?と。
しかし、先日試乗したアルトワークス。
そこには初代の面影は全く無かったんだけど…
乗用車としての完成度、そしてスズキの狂気が垣間見れまして。
「レギュレーションが多ければ多いほど云々」
みたいな言葉も、確かありましたね。
自動車の中でも、特に制約の多い軽自動車。
その限られた条件の中で、どれだけの事を出来るか?
エンジニアの腕の見せ所だ、みたいな言葉でした。
どなたか正確な文言、覚えてる方いらっしゃいますか?
まぁ、その言葉を思い出していたわけです。
時代も時代、昔のようには本気で「走り」に振ることの出来ない車づくり。
その中でのスズキの回答が、先日のアルトワークスの衝撃だったわけで。
これは素直に喜べばいいだけの話だったんですね。
少し考えれば、現代であのレベルを達成する方が、どれだけ大変だったか。
一度、乗っておいて良かった。
じゃなかったら、ずっと何かを疑ったまま終わるところだった。
新型のワークス、これは正真正銘の「ワークス」でした。
昔がどうとか馬力がどうとかじゃなくて。
この時代に、諸々の制約を可能な限りクリアした結果。
それがHA36S、新型アルトワークスの正体でした。
そしてそれは、紛れもなくスズキの車でした。
我々を裏切ることのない、スズキの姿でした。

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