みんな風邪ひいてんだよ、カルロス三多摩。
まぁとりあえず、皆さん安静にね。
って言ってるそばから、私も今日の午後辺りから鼻がムズムズ、クシャミ連発。熱もあるのかな?どうだろ?計らないから分からない。
とりあえずひくなら今のうちにひいとかないとマズイから、明日明後日の休日は返上してでも大人しくしててやろうかと。でも、この鼻の感じは、何かのアレルギーのスイッチが入ったっぽいんだけどね。ホコリアレルギーはあるので。
でも、油断しないで早寝しますよ、今日は。
以下、映画の話題。
先ほど、
「ハート・アタッカー」という映画を見ました。イラク戦争で実際に起こった、無辜の市民を巻き込んだ市街戦を描いた映画。イギリス製作という事で、極端にアメリカ寄りではなかった…気はする。
「正義」と
「資本主義」いう宗教のアメリカと、イスラムの戒律を守り、
「純粋な信仰心」のもとで慎ましく暮らす一般市民と、
「殉教」という言葉を利用して物事の色々を企む人間の、三視点が絡み合い、それぞれが苦しむ映画。
まぁなんだ、映画内でもありましたけど、イメージ戦略に晒されている普通の人(特に西側の戦略に躍らせられる人)は「イスラム教ってこわい」と漠然と思ってしまうのかも知れませんけど、この映画を見ると、別に宗教が悪いわけでは全くないという考えにいたる、キッカケくらいにはなるかもしれません。
キリスト、イスラムと世界をお騒がせする二大宗教。長引くその宗教絡みの紛争を考える時、ある程度の知識はあった方がもちろん良いとは思いますけど、まぁとりあえずこれを見て、ひとたび戦争が起きれば、悲しむのは何も罪のない市民である、ということ、そしてその市民というのは、我々と全く同じ生活を送る人達だという事だけでも知ることになれば、と思います。
特に重要だと思ったのは、同じイスラム教徒でも、普通の市民と過激派との温度差が描かれていたこと。普通の映画なら「イスラムはイスラム」で一まとめでアメリカにやっつけられるわけですが、そこが違う。
米兵を殺して騒動を起こそうと、住宅地付近の路上に爆弾を埋める過激派。そんな光景を目撃してしまった市民は、うろたえるわけです。何かコトが起きたら、付近一帯が掃討されてしまうわけですから。
しかしその事を米兵側に密告すれば、身内から白い目で見られ、米兵側に黙っていたら黙っていたで、疑われるままに攻撃されてしまう。何も出来ないまま、とりあえず気持ちを落ち着かせて、普段通りの生活を送るしか出来ない一般市民。
そしていよいよ、過激派が路上に設置した爆弾が、米兵の通過中に炸裂し…
そんなにたくさん映画をチェックしているわけではありませんが、この手の映画で単純に宗教対宗教ではなく、
「イスラム教徒同士の内側の視点の相違」まで描いた作品は、初めてだった気がします。
最終的には、各々の組織に対する忠誠、個人で感じる思い、その中で結果的に組織に対する不信が盛り込まれて、見ごたえは充分です。セミドキュメンタリータッチのカメラワークなども、適度な緊張感を効果的に与えてくれてます。
戦争映画ですので、ショッキングな表現ももちろん含まれますが、見る人によっては、愛とか憎しみとか、忠誠とか裏切りとか、同じ目的を持つ同士の中での温度差とか、人間の色々な感情を、色々なシーンで感じることが出来ます。
ちょっと重厚で重たいかも知れませんけど、たまたまつけたチャンネルでやってたこの作品、いい映画を観たな〜って気持ちになりますよ。後味は色々と複雑ですが。
そんなわけで、満身創痍のカルロス三多摩、6月2日はライブです。
当日まで忘れなければ毎日告知しようっと。
日時:
6/2(土) 21:00〜
チャージ:
2,000円(ワンドリンク込)
場所:
チキンシャック
http://phussa.net/cs.html

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