昨日は「
自由報道協会」が都内千代田区の平河町にて“事務所開き”を開催。正午からは“暫定代表”の
上杉隆さんも挨拶するというので、昼前にその平河町の事務所まで行く。
「事務所開き」といっても、ここの事務所自体は既に3月初旬からあったようで、「3.11」後の慌しさの中、この日まで対外的なお披露目の機会が延び延びになっていたらしい。思ったよりも広々とした空間で、ご覧の通り「自由報道協会」のロゴ入り背景パネルもあったりして、ちょっとした記者会見やトークライブも開けそうな佇まい。
もっとも「記者会見」ということで言うと、自由報道協会はこのほど、この事務所から北へ徒歩5分ほど、新宿通りに面した麹町のビル2階に専用の記者会見場を確保していた。上杉さんのご案内で見学に伺ったところ、席数にして80席ぐらい、ぎっちり詰めれば200人規模の会見が開けそうなスペースだったのでビックリ。「ニコニコ動画」でおなじみのニワンゴ・川上会長の協力で、やはり「ニコ生」での番組の企画制作で知られる潟Zルの本社ビルの1フロアをまるごと借り切ったのだとか。
「しかし状況はここまで来たんだな……」と、見学しながら改めて思った。「記者会見」というと、官庁や企業への出入りを独占的に認められた日本型「記者クラブ」に所属の新聞・テレビの記者たちだけが特権的に参加できるものといったイメージが一般的には今なお強いのだろうが、現実にはもはやフリーランスの記者やブロガー、一般の市民がこうした解放区的な場所を拠点に、ブログやツイッターやユーチューブやユーストリームなどを使って即座に情報を発信していけるようになっている。
そういえば事務所開きに参加していた『放送レポート』編集長の岩崎貞明さんも、こんなエピソードを紹介していた。
「今回辞任した松本龍・復興担当相の『放言』も、当初は地元の東北放送が伝えただけで、在京キー局のTBSも報じなかった。ところユーチューブやツイッターなどでその後に話題として大きく取り上げられたことから、ここまでの騒動に発展した」
そう。今や「いま一番問題とすべき情報は何なのか」の選択権はマスメディアにではなく一般市民の手に移りつつあるともいえるのだ。おそらく、こうした潮流を記者クラブ制度にどっぷりはまったマスメディアの記者たちは黙殺するか「危険だ!」といって退けようとするのだろう。けれども現実はそうした声をもろともせず、どんどん先に進みつつあるのだ。
と、話は戻って「事務所開き」の場には上杉さんや岩崎さんのほか、協会「暫定広報」担当の畠山理仁さんや主要スタッフの
渡部真さん、
田中龍作さん、よしもと所属の夫婦音曲漫才
おしどり♀マコリーヌご夫妻、さらには前『週刊朝日』編集長の山口一臣さんなど、多彩な人々が顔を出していた。何かが始まろうとしている――そんなワクワクした思いを抱かさせてくれた「事務所開き」ではありましたね。さて、これからどんな面白いことになってくれるのかな?

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