んで岩本版「7日間ブックカバーチャレンジ」は、とりあえず家の本棚にあるやつから引っ張り出すのに限定ってことで、第一弾はこれ↓ 『
幼年期の終り』(アーサー・C・クラーク著・福島正実訳・ハヤカワ文庫)。奥付は「昭和五十八年十一月三十日 七刷」となっているから、大学時代に買ったのかな。
先日の『
週刊金曜日』で森達也さんがコロナ問題について寄稿していた中でもこの作品を持ちだしていて「おんなじこと考えてるなあ」と何だか嬉しくなったものでした(^ ^;
種族としての「幼年期の終り」を迎えた人類が、別の次元の生命体へと変異していく未来を描いたSFの古典だが、その「進化」に取り残された旧い人類たちが最後の日々を静かに迎えていく終盤の展開が何とも切なく悲しく美しい。さらにはそんな黄昏の世界の描写が、ひょっとしたらこのまま何もかもが静かに滅んでいってしまうんじゃないかという、今の私たちの周りに広がる風景とモロにダブってきてしまうのであった。というわけで、呪われた2020年GW最後の7日間、カウントダウン(?)を始めるにあたって、個人的にやっぱり最初はこの1冊が相応しいんじゃないかと思いながら挙げてみた次第♪
しかし「7日間ブックカバーチャレンジ」をカウントダウン的に始めるぞといいながら「その1」から始めてしまったなあ。まるで「ファイナルカウントダウン」を1回ごとに回数をアップさせながら結局最後は本当に引退したのかどうか定かでないアントニオ猪木みたいだ(;´∀`)

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