「珍しくここでも告知の『週刊金曜日』4月24日号」
お知らせ
別に発売日が私の誕生日だからとかいうわけではなく、重なったのは全くの偶然なんですが、昨日(4月24日)発売の『
週刊金曜日』では私の担当記事が普段より少々多めになっておりますので、以下に告知をば。
まず一般記事では新型コロナウイルス問題関連で、田沢竜次さん(フリーライター)と西村仁美さん(ルポライター)による「緊急事態宣言下での表現の不自由 奪われた公共空間を取り戻せ!」(42〜44ページ)を私が担当しました。公民館など公共施設やライブハウスが軒並み閉鎖に追い込まれ、利用者はもとよりそれぞれの施設の運営者の方々も苦悩している現状についてのルポで、公共施設(&デモ)編を田沢さんが、ライブハウス編を西村さんが取材・執筆。また、西村さんによるロフトプロジェクト元会長・平野悠さんと同社長・加藤梅造さんへのインタビューコラムも掲載しています。
ちなみに田沢さんと西村さんは15年前に「共謀罪」反対運動でご一緒して以来のご縁。10年前には私も含めた3人で『
格安!B級快適生活術 都市の裏ワザ本』という著書(ただし既に絶版 )を筑摩書房より共著で出したという間柄です。その後も相変わらず時々「次の企画の相談を」といいながら3人で集まり、次の企画も定まらないまま延々と飲んでたりするのですが(^o^; 今回ひさびさに3人で仕事ができたことも個人的には嬉しかったです。
そして同号ではもう1つ、普段から私が担当している巻頭トピック「金曜アンテナ」欄の8ページにて「勤務最終日夜、ホーム上の攻防(東京メトロ売店員女性、『コロナ』理由の雇い止めに抗議)」と題した記事を岩本が自ら取材・執筆しております。
内容は
私の3月30日付Facebook投稿でもチラリと紹介した一件についての現場ルポ記事。この日の勤務を最後に定年雇い止めに遭った(それも会社側は理不尽にも「コロナ」を理由に持ちだしてきた)八丁堀駅売店「メトロス」店員の後呂良子さんが、抗議のゼッケンを身に着けながら最後の晩の勤務に励んでいる現場に、彼女の上司(メトロス事業所長)だという人物が勤務明けに一杯やってきた帰り道(と本人談)に現れ「服務規程違反です。店を閉めなさい!」と酒気帯び状態で業務命令。その様子をすぐ脇で見ていた私の「あなたも服務規程違反ではないのか?」との問いに対して彼は「あなた市民でしょ? なぜ答える必要があるんですか」と逆ギレ気味に回答(^ ^;
その後も「あなたは市民ではないの?」「私は管理者です」といった、何やら不条理コントみたいなやり取りを私と繰り広げた末に彼はいつしかその場から去っていき、後呂さんは支援者のみなさんの拍手を浴びながら無事最終日の勤務を全うしたーーという春先の一夜の模様を綴ってみました。なお、この記事の掲載誌は後呂さん、その酒気帯びメトロス事業所長さんのほか、彼の勤務先であるメトロコマース社のコンプライアンス室と、その親会社にあたる東京メトロの広報部にも愛を込めてお送りした次第です。おそらく何の反応もないかとは思いますが(^ ^; そうした方々も含めた多くのみなさんに楽しく読んで戴ければ幸いです。
最後に、これもまったく偶然で、私自身はノータッチですが、同号の巻頭記事は森達也さんの論考「私たちが立ち会う『幼年期の終わり』」。私も大好きなアーサー・C・クラークの名作SF長編をコロナ禍の今、ここぞとばかりに持ちだしてきていつものモリタツ節でぐいぐい読ませる森さんは相変わらず流石だなと思った次第。
以上、長めのお知らせにて失礼しました。ではでは!

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