ゴースト開発史 4.統合  コミックス/アニメ

ご存知のようにスーパーバードシリーズは最初から実戦を想定して開発されており、実証機に当たる有人のA型から戦場に投入された。その後、改良されたB型、本格的な実用型となる無人のC型の運用が行われた。
この開発計画で大いに参考になったのがX−10からQF−116開発で培われた無人機運用のために同型の有人機を使ってデータを取るという方式だったのである。

スーパーバードは20mと小型にまとめられているがBC兵器を搭載した戦略爆撃機であり、機動性は確保されているが運用上格闘戦などは行わない機体である。
自己の防衛用にはスーパーノヴァと呼ばれる格闘ミサイル≒小型無人戦闘機が複数搭載されており、主武装のレーザーでの攻撃も可能であった。
スーパーノヴァの攻撃パターンはシーゴースト無人型と同様に指定以外の飛行物体を可能な限りすべて攻撃するというものであり、リリース時に母機より優先順位がプログラムされる。攻撃作戦中に急遽中止が決まった時のスーパーバード誘導作戦の際にはこの機能を利用してスーパーバード同士での戦闘も行われたと言われている。
この機体によって敵対していたEC経済圏へ攻撃を繰り返していたアメリカであったが、それどころではなくなる事態が発生した。
1999年7月のASS−1落下事件である。
のちにマクロスと呼ばれることになるこの物体の落着によって地球は大きな被害を受けた。そして、その扱いを巡って新たな対立が起きることとなったのである。
落着したのがアメリカと同盟関係にあったアジア経済圏の日本領土内であったこともあり、いち早くASS−1を確保した旧アメリカ経済圏を中心とした統合政府と、地理的な要因で、その利権に関与できづらい旧EC圏を多く含んだ反統合同盟という対立である。

余談だが、以前アメリカと強い関係にあったイスラエルは、ブロック経済化の時点でアメリカと袂を分かっており、反統合同盟側へ回っていたが、裏から情報を手に入れ、自国を新勢力向けの開発拠点カしようとしていた。

そして持ち上がったのが「対異星人用機動兵器開発計画」であり、後のVFやデストロイド開発の基礎となる計画である。この計画は中〜短距離の直接戦闘を想定した計画であったが、それを成り立たせるためには確実に制空権を確保することが必要であり、その為の機材も必要とされた。
だが、相手は地球人の数倍の大きさを持つ異星人である。ASS−1を見てもわかるとおり、とてつもない規模の戦力が必要となる。未だ、宇宙開発は始まったばかりであり、宇宙戦闘機と呼べるものは設計プランも無かった。
そこで考え出されたのが無人宇宙機による防衛構想であった。シーゴーストや、スーパーバードのようにスリープ状態で軌道を周回させておいて、司令一つで迎撃に向かわせるという計画である。
この計画には最初、実績もあり機体サイズに余裕のあるスーパーバードを改修して使用するという案もあったのだが、なにぶんスーパーバードは大型で細密で非常にコストが高く、なにより手間がかかりすぎた。
そこで無人型のシーゴーストを機体のベースに、無人型カリヴァーンの高高度での運用を反映させ大型の双尾翼を装備し、さらにスーパーノヴァの格闘データも加えた、新型の無人機が開発された。これが通常動力型のQF−1999である。
 
この際のスーパーバードの設計を流用改修するという初期アイディアが、第一次星間戦争の際に破壊されたデータデータベースから復元発掘され、あたかもそういう機体が存在したかのような説がまことしやかに唱えられるようになり、現存しているQF−3000Eの機体から逆算的に設計された機体がマクロス7船団などで訓練機として使用された事もある。

ひとまず形にはなったものの、大出力エンジンによる高速度とリフティングボディの組み合わせはこれまでの迎撃機の比ではなく、制御系とそのプログラムにさらなる改良が求められた。同時に、これまでより大規模な部隊運用を可能とする統制プログラムの熟成も必要とされたために、そのプログラムを他の機体に乗せて運用し、経験値を得させるということも行われた。この本来のプログラムとは別に存在し、どんな装備であろうとも最も効率的に運用させる統合プログラムがもともとは「ゴースト」と言う名前だったのである。
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