2022/5/26

「意外とロシア軍は弱かったが、意外と自衛隊は強いのかもしれない」〜彼我の軍事力について考えてみた  政治・社会・文化


 ロシア軍の案外な弱さには驚かされたが、
 考えてみるとその足腰はあまりにも弱い。
 逆に日本の自衛隊は「強大な」といった印象はないものの、
 案外と足腰は強いのかもしれない。
という話。

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(写真:フォトAC)

【足腰の弱いロシア軍の話】
 
 ロシア軍が偵察用ドローンの不足に悩んでいるという報道がありました。
 なにしろこのドローン、目となるカメラはキャノンのイオス、エンジンは斎藤製作所の模型用、GPSはフランス製、その他スイスだのアメリアだの中国だのといった国々の、簡単に手に入る民生品を組み合わせてつくってあるようなのです。しかし簡単に手に入るといっても所詮は輸入品。各国が輸出禁止にしたり企業が自主的に撤退したりしたら、ひとたまりもありません。
 こんな兵器しかつくれない国は世界中と仲良くしておかなくてはならないのに、全部を敵に回してこの始末です。
 それにしてもロシアの工業の底は浅い、というか何もない。

 ロシア製品と言えば、思い浮かぶのはウォッカとマトリョーシカと魚のカンヅメくらいのもの、AK−47(カラシニコフ)というとても優秀な機関銃もあり、持ち運びに便利な改良型AKS−47もありますが、日本のAKB48の方がはるかに優秀な気がします(という冗談)。

 そう言えば1976年、ソビエト連邦空軍のベレンコ中尉がMiG-25(ミグ25)戦闘機を手土産に北海道に亡命してきたとき、当時の最新鋭機は日米関係者によって徹底的に調べられましたが、一部に真空管が使われていて皆を呆れさせたと言います。
 これで米軍のトムキャットやイーグルと戦おうとしたわけですから勇猛と言えば勇猛です。


【細かな点で優秀な日本】

 話は変わりますが1982年のフォークランド紛争(アルゼンチンvs.イギリス)の際、英国潜水艦は不思議な魚雷でアルゼンチンの軽巡洋艦を仕留めました。先端にカメラがついていて、敵艦を見ながら進路を修正する魚雷です。後ろに長いコードを引きずりながら進むというユニークさでよく覚えているのですが、その先端のカメラがソニーの民生用ビデオカメラからとったものでした。
 この戦争は最終的にイギリスの勝ちでしたが、艦船の被害はむしろ大きく、最新鋭の駆逐艦2隻の他、フリゲート2隻、揚陸艦1隻を失っています(アルゼンチン側は軽巡洋艦1、潜水艦1、哨戒艇2)。その立役者となったのがフランス製のミサイル「エクゾセ」で、当時ものすごくもてはやされましたが、ミサイルの姿勢制御に使われたジャイロスコープのベアリングはソニーのビデオカメラに劣ると言われていました。

 私が言いたいのはロシアと違って、日本には軍事転用できる民生品がいくらでもある、ということです。ロシア製ドローンが各国の市販品で構成されているなら、日本はすぐにも、そして半永久的に生産し続けることができるはずです。
 またロシアのドローンは1機1000万円〜1500万円と言われていますから(どうしてそんなに高いんだ?)、アメリカの最新鋭機1機を諦めればドローン1500機が手に入ることになります。


【米空母と自衛隊潜水艦のかくれんぼ】
 最近、聞いた面白話に「空母ドナルド・レーガンと自衛隊潜水艦のかくれんぼ」というのがあります。
 だいぶ前のことらしいのですが、水中に隠れて米空母に近づく自衛隊の潜水艦を、米軍が探し出すゲームをしたというのです。見つからずに近づけたら日本の勝ち、探し出して警告を与えたらアメリカの勝ちということのようです。
 ゲームは自衛隊の圧勝で、始まるとすぐに米軍は潜水艦を見失い、やがて時間が来たので負けを認めると、潜水艦はドナルド・レーガンに寄り添う位置に浮上してきたというのです。
 日本の潜水技術と潜水艦本体は、世界から非常に高い評価を得ているようです。


【だからどうなんだ?】
 だから日本は安心だとか、いざとなれば何とかなるとか、何とかなるからかえって危険だとか、そういった方向性のある話をしているのではありません。
 今の日本がもっている技術の一部を拾ってみただけで、それをどう解釈し、今後につなげていくかは別に考えることでしょう。
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