2021/10/11

「もっとも確かな知見がここにある」〜反ワクチン派なぜかくも頑固なのか@  政治・社会・文化


 日本における新型コロナ感染拡大第5波が終息しようとしている。
 それにしてもアメリカ合衆国の惨状はどうだ。
 なぜ反ワクチン派は生まれたのか、
 そしてなぜ彼らはかくも頑固なのだろうか。

という話。 
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(写真:フォトAC)

【第5波が終わろうとしている】

 日本の新型コロナ感染第5波もようやく底が見え、直近一週間の10万人あたりの感染者数も5を切りました。これは第4波後の7.9人(6月21日)、第3波後の5.4人(3月2日)よりもさらに低い数値です。どこまで遡れば5未満にたどり着くか確認すると、昨年の11月3日でした。現在はそのくらい良い状況だということです。
 しかもワクチン接種完了者も63%を越え、56%に留まるアメリカをしり目に、英・仏・独(64〜66%)もしのぐ勢いです。第6波を危ぶむ声もありますが私はかなり楽観しています。

 ところで、かつてはワクチン先進国だったアメリカ合衆国はどうしたことでしょう。


【アメリカの現状と反ワクチン】
 アメリカ合衆国の昨日までの感染者数は総数で4431万人、死者は71万3千人ほどにもなっています。日本は感染者171万人、死者1万8千人、いかにアメリカの人口が多いとは言ってもわずか2.6倍なのです。それなのに感染者は26倍、死者40倍。多すぎます。なぜそんなことになってしまったのか。

 さまざまな要因はあろうかと思いますが、「新型コロナは単なる風邪だ」「経済を止めるな」「私は断固としてマスクをしない」と言い続けたトランプ元大統領の罪は非常に大きいはずです。
 昨日の統計では先週も毎日10万人前後の新規感染者が生れ、日々2000人もの死者が出ていますが、その大部分がワクチン未接種者で、共和党員で、トランプ主義者だそうです。あまりにも共和党支持者に偏っているため、
「反ワクチンは来るべき中間選挙に向けて共和党員を一人でも減らそうという民主党員の陰謀に違いない」
と揶揄されるほどです。

 さらに聞くところによると、最近の集会ではさすがの元大統領も「ワクチンを打とう」と発言したらしいのですが、観衆の一部からは「ふざけるな!」の大ブーイング。反ワクチン派は、すでにトランプの言うことさえ聞かなくなっているのです。

 日本でも先日、兵庫県の反ワクチン派医師が、兵庫県内の高校でワクチン接種直後の生徒が亡くなった、という話を高校名付きでツイートしたところ、当該校と教育委員会に批判が殺到。いくら学校が否定しても「隠ぺいだ」などと言って引かなかったともいいます()。
「ワクチンで生徒死亡」と医師がSNSでデマ拡散 投稿削除も「お詫びすらない」と学校関係者(2021.10.08 AERAdot)

 私の周辺には反ワクチンの人はいませんが(そもそも周辺に人間自体が居ない)、その件を弟に話したら、まだ勤め人の弟の周辺にいるらしく、他の人たちのワクチン接種は妨害しないものの、ワクチンの危険を主張して頑として譲らないそうです。弟に言わせれば、
「まったく噛み合わない、話にならない」
 彼らはなぜかくも頑なに自らの正しさを信じられるのか――。


【もっとも確かな見識がここにある】
 私は基本的に彼らが公的な情報を信じないからだと思っています。先週「世論がどこにあるのか分からなくなった」という記事を書きましたが、そういう私が、反ワクチン派の人々の一歩手前なのです。

 テレビや新聞を通して何かを探そうとしてもまったくあてにならない。ウソをついているとまでは言わなくても昨日の論調が一夜にしてひっくり返る、そしてそのひっくり返った原因が分からない。
 昨年の東京都知事選の際に、小池百合子知事の選挙公約「七つのゼロ」が評判になりましたが、既存の政治家の言葉も信じられない、したがって政府も信じられない。
 もともと新聞や政治に関心の強い人たちですから、今度はマスコミや政府広報があてにならないとしたら自分で調べるしかないと考えます。
 そしてインターネットに向かい、友だちにと討論したり政治家の集会に参加したりして情報収集に励みます。

 やがて彼はひとつのまとまった知見に至ります。それは最良のものです。なぜならその知見は、彼が足を使い、自らの目と耳で知り、自らの頭で判断し、作り上げたものだからです。これ以上に正しいものが、この世に存在するはずがありません。

(この稿、続く)
 

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