2020/8/24

「めでたさも・・・」〜宝くじを買って一茶を想った  いいこと


 10年ぶりくらいで宝くじを買った。
 サマージャンボ10枚、サマージャンボ・ミニ10枚
 今までにないことだが、オンラインでの購入だ。
 その顛末。

というお話。
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(「上総の農家(門前の畑)」 フォトACより)

【宝くじで1億円あてた】

 先月のことですが、宝くじを買いました。おそらく10年ぶりくらいのことです。

 前回は年末ジャンボで1セット3000円。気楽に買って神棚に上げ、半分は忘れていたのです。ところが12月の15日ごろ突然、天啓が降ってきて1億円が当たっていることが分かったのです。雷に打たれたというのはまさにその感じです。それでウロタエた。

 子孫のために美田を買わず、子孫のために美田を残さず――。
 自分が死ぬときに財産がないのは悲しいですが、さすがに1億円は多すぎます。高額な財産のために兄弟関係が崩れたとか、多すぎる遺産のために身を持ち崩したといった話はざらにあります。一市民として残していい財産には限度があるのです。

 幸い宝くじを買ったことは誰にも話してなかったので、1億円の当たりくじは神棚の前から後ろ側へ移し、それから大晦日までは何食わぬ顔で暮らしました。私は感情を表に出さないことには自信があるのです。

 そして12月31日、わざと忙しいふりをして午後まで過ごし、家人のいない時間を見計らってネットで当たりくじの確認をしました。
 私の持っていたくじのうち、当たったのは1枚だけ、それも300円でした。

 うぉ〜〜〜〜〜〜〜!!!!! あの天啓は何だったんだあ〜〜〜〜!!!???


【そもそも私はこういうことに能力がない】
 もともと賭け事やくじには徹底的に弱いところがあって、パチンコをやればビギナーズラックで1カ月間勝ちまくり、翌月第1週で前月の勝ち分を全部吐き出した上に、そののち数年にわたって負け続けるという常連詐欺被害者みたいな運命を持った人間です。最初の勝ちなど嵌められたようなものです。
 競馬をやれば鼻毛の差(鼻の差もない)で負ける、麻雀は先日もお話ししたように調子が出てくると大負けする、そんなありさまです。
 宝くじなんか当たるはずがありません。
 
 それが今回、改めてやってみようと思ったのは、やはり定期的に訪れる気の迷いのせいでしょう。ほどよく1千万円くらいあたるような気になったのです。以前の“天啓”ほどには強い霊感ではありませんでした。

 そこでデパートの宝くじ売り場に行ったのですが、人数はさほどでないのにソーシャル・ディスタンシングの列が長く、通路の変なところにポツンと立っていると、あぶく銭の1千万円のために並んでいる卑しいさがやたら目立った感じで、恥ずかしくなって帰ってきてしまいました。今の時代、ネットでも宝くじくらい買えるはずです。


【宝くじ公式サイト】
 思った通り、ネットには「宝くじ公式サイト」というのがあって、家にいながらにして宝くじが買えるようになっていました。

 IDやパスワードを決め、クレジット・カード番号や銀行口座まで登録しなくてはならないのはけっこう面倒でしたが、一度そこまでやってしまうと次からは楽です。
 私はサマージャンボとサマージャンボ・ミニ、それぞれ1セット(10枚)を「バラ」で購入し、計6000円を電子決済で払いました。あとは抽選日を待つだけです。
 宝くじの番号はサイト上の「マイページ」で確認できますが、券が家庭に送られてくるわけではありません。持っている実感のない宝くじということは言えます。


【運命の抽選日】
 抽選会は先週金曜日の12時から。しかし当選番号は午後5時にならないとサイト上に上げられてきません。そこで5時まで待って自分のくじの番号をプリントアウトし、画面上の当選番号と対照しました。

 あまりドキドキしませんでした。前回と違って確信めいたものがないのです。しかし宝くじなんて購入者の確信とまったく無関係に当選が決まって行くらしく、確信の揺らがなかった前回同様、確信のない今回も、当たりはそれぞれ1枚ずつでした。バラの購入でも必ず1枚は当たるようになっているので、全部ハズレと同じようなものです。
 ま、私の勘なんてそんなものでしょう。
 ところが、今回はここからが違ったのです。

 翌土曜日、当選の600円(300円×2枚)はどう振り込まれるのかとあちこち見ていた私は、もう一度自分の番号の一覧表に目を向けます。すると昨日はなかったのに当選番号が赤色に変わっているのです。
 サマージャンボもサマージャンボ・ミニも・・・と、すると、あれ? ジャンボの方はそれでいのですが、ミニの方は300円以外にもう一か所赤くなっていて、なんと1万円が当たっていいます。なんと、私は当たりくじを見逃していた!

 おそらく販売所で買った紙の宝くじでも同じことをやっていたことでしょう。数字は好きなのに、なぜか見落とすことがあるのです。ネットのおかげで大切な1万円を失わずに済みました。

 当たりくじは3枚で1万600円。購入費が6000円でしたから4600円の儲けです。ほどよいと言えば確かにほどよい――。


【中ぐらいのおらが春】
 小林一茶の句に、
 めでたさも ちゅうぐらいなり おらが春
というのがあります。
 「春」は正月のことですから、
「めでたいとは言っても、オレにとってはほどほどの正月だな」
といった、醒めた、自嘲まじりの句にも思えます。しかし一茶は前年に生まれたばかりの娘を亡くしていますから、悲嘆の正月になっても不思議はなかったのです。
 ですからこの句は、
「悲しい、悲しいと言っても月日は過ぎて春が来る。春には春の喜びがある。オレの気持ちも少しは和らごうとしている。そのくらいには心も温まるものだ」
――そんな、幽かな喜びと復活の句なのかもしれません。

 当選賞金1万600円。1千万円にはほどとおい金額ですが、「めでたさも、中ぐらいなり」と言ったところなのかもしれません。
(いや、やはり100万円くらいは当たっても良かったな、あの予感なら)

*ちなみに、賞金は1万円以上だと自動的に登録した口座に振り込まれるみたいです。1万円未満の場合はロトなど他のくじと一緒にして1万円を超えるか、本人の申請によって送金されるようです。
「宝くじ公式サイト」、一度見て見ると面白いですよ。


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