2020/6/25

「責められて、責められて」〜情報をきちんと確認しないと、ひどい目にあう  政治・社会・文化


 6月1日から緊急事態宣言が全国で解除され、
 私は勇んで東京の娘の家に行ってきた。
 急いでいかないと孫が歩くようになってしまう。
 ところが行ったばかりに、ひどく傷つくハメになった。

というお話。
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(「ハイハイする赤ちゃん」フォトACより)

【『首都圏と北海道への移動は慎重に』・・・】
 5月29日の夜にボーッとテレビのローカルニュースを見ていたら、県知事が、
「全国の緊急事態宣言が解除されて、県をまたぐ移動も自由になりますが、首都圏1都3県や北海道との移動は引き続き慎重にお願いします」
とか言っていました。
 さて、この「慎重にお願いします」の意味、普通の人はどうとらえたのでしょう?

 私は文字通り「慎重に行って来ればいい」、つまり“夜の繁華街に出かけたり、わざわざ人ごみに入ってはいけません”くらいに考えて、早速三カ月ぶりに東京の娘のところに行くことに決めたのです。
 他の予定も勘案して6月3日の水曜日に行こうと連絡したら、娘のシーナが「うん、いいよ。だったら子どもたちの保育園、休ませるから」というので、いやいや、特に長男のハーヴは保育園大好き人間、だから休ませるほどのこともない、と週末に変更したのです。週末なら妻も一緒に行けます。
 ところが妻に話すと、ちょっと首を傾げ、
「あら? 確か昨日、“18日までは首都圏に行ってはいけない”って連絡があったはずだけど・・・」
 妻は特別支援学校の教員で、支援学校の場合はさまざまに制約あることが多いのです。特に病弱養護学校の場合は感染症が死に直結したりするため、一般とはかなり異なった対応となるのが普通です。
 そこで調べてもらうと、
「やっぱり18日まではダメだって。どうしても行かなければならない事情があるときは校長の許可を取って、帰ってからは2週間、出勤停止だって・・・」
 2週間の出勤停止は妻の受け入れられる内容ではありません。支援学校はやはり特別なのでしょう。

 しかし私にもどうして今のうちに行っておきたい、不要不急ではない、特別な事情があったのです。
 それは、
 はやくしないと、1歳になったばかりの孫のイーツが歩いてしまう。
ということです。


【ハイハイする赤ちゃん】
 私は昔から未就学の子どもが好きで、気の置けない間柄だと赤ん坊は必ず抱かせてもらい、屋外で出会う小さな子どもたちにも、不審者と間違えられない範囲で必ず挨拶するようにしてきました。
 若い夫婦が小さな子をつれてゆっくり散歩する姿などは、見ているだけで幸せになります。

 夫婦いずれかに抱っこされている赤ん坊、ベビーカーの赤ん坊、よちよち歩きの子、親よりも先にスタスタと歩いて行ってしまう子、一生懸命自転車をこいでいる子、それは微笑んで見られる「子どもの成長の一覧表」です。ところがその一覧表にも、一か所欠けた部分があるのです。どんな場合も、子どもをハイハイで散歩させている親子はいない、したがってハイハイの子どもを見ることはほとんどないのです。

 ハイハイができるようになると、赤ん坊は自由に室内を移動し始めます。親にとっては目が離せなくなる大変な時期ですが、好きなところに行けるようになった子どもの目は生き生きと輝いています。生まれて初めての冒険のとき、興味あるものには何にでも触りに行け、舐めたり噛んだりできる、こんな素晴らしいことはありません。

 ところがそんな楽しいハイハイの時期は案外短く、数カ月もすると今度は立って歩きたがります。これが不思議で、一度立って歩くことを覚えた赤ん坊は、二度とハイハイの時代に戻ろうとはしないのです。
 その上、私の娘のシーナのときも息子のアキュラのときも、最初の孫のハーヴのときもそうでしたが、歩き始めの数日間は満面ニコニコ顔で大きな声を上げ、歩けるようになったことがそんなにうれしいのかと呆れるほどの様子なのです。
 それを見逃してはいけない。

 6月7日の日曜日、私としては珍しいことですが、いつもの電車ではなく、一人で自家用車を運転して、娘の家では半日過ごして一歩も外に出ず、往復ともサービスエリアのトイレに寄った以外は車から降りることなく、日帰りで帰ってきました。要するに「慎重に行ってきた」わけです。ところが・・・


【責められて、責められて】
 気分良く過ごしていた翌週(14日の週)、突然テレビなどで、「いよいよ19日から県をまたぐ移動が自由になります」と言い出したのです。それも、何度も、何度も、何日も、何日も。

 私としては「あれ? ダメだったの?」といった感じです。
 知事の話を聞いた自分の耳が間違っていたのかも知れないと慌てて県のサイトを調べると、やはり「首都圏1都3県や北海道との移動は引き続き慎重に」とあります。しかしそれは6月1日から18日までの対応で、本格的に自由になるのは19日以降だったのです(普通は誰でも知っていることだったらしい・・・)。

 「慎重に」が期間限定となるとずいぶん印象が違ってきます。“県をまたいだ移動はいちおう許可した形にするが、19日までは我慢しなさい”の意味が強くなるのです。
 知り合いからも連絡が来て、「フェイスブックのあれ、マズくないか?」。
 そう言えば「東京へ行ってきましたー」なんて元気に書いてしまったのです。慌てて削除。炎上するほどのアカウントではないのですが、知り合いばかりなので見識が疑われそうです。

 それからはもう、ニュースを見るたびに責められて、責められて・・・・。なんとも苦しい十日間ほどでした。

 めったにないことですが、それでも私はしばしば、こうしたポカをします。
 ポカをするとすぐにしっかり反省できるところが私の偉いところですが、反省を生かさないのがダメなところです。


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