2020/4/8

「ネコにもマスクをつけさせたい」〜無症状無自覚の感染者にマスクを着けさせる方法  政治・社会


 情報の出し方を誤ったばかりに、私たちは若者を油断させてしまったのかもしれない。
 しかしもう一度立て直そう、
 ひとりでも多くの無症状無自覚感染者にマスクをさせるために、
 必要なのはマスクをしていないと冷たい目で見られる国の再構築だ。
 アベノマスクだけでなく、誰か、素晴らしい布製マスクを世に出してくれ!

というお話。
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(「猫愛、マスクを着けた猫」フォトACより)


【若者を誤らせた三つの“ない”】
 @マスクでウイルス感染の予防はできない。
 A若者は重症化しない。
 B感染者の8割は他人にうつさない。
 この三つの情報が、若者の感染者増加に力を貸した――私はそのように考えています。

 よく読んで吟味すれば、それでもやはりマスクはした方がいという結論になりますが、@〜Bを続けて読めば相乗的に気分は楽になり、あまり神経質になることもないといった気持ちになってきます。
 新型コロナ感染に無頓着な若者からすれば、これほど明確な科学的根拠があるのに、それでもマスクを求めて市中を走り回る大人がいかにもバカに見えたりするでしょう。そんなことをするのは情報や科学に疎い年寄りだけだ、そんなふうに思っていたのかもしれません。

 マスコミは今ごろになって、「マスクは感染“させない”ことには効果がある」とか「若者でも重症化することがある」とか盛んに言うようになりましたが、時すでに遅し、若者がその気になっても今度はお店にマスクがない。1枚も手元にない状態で、「若者が悪い」「自覚がない」と言われても困惑するだけでしょう。彼らも気の毒です。


【銃口にマスクをつける】
 さて、マスクについては11年前の新型インフルエンザのころからこだわりがあって、再三記事にしてきました。先月も、
2020/3/25「マスクがウイルス感染に有効だという状況証拠がある」〜今さら聞けない新型コロナA
にマスクのことを書いたところその翌々日、今度はPCR検査について書いたらコメント欄にとても良いウェブサイトの紹介してくださる方がありました。「たてやん」という方で、紹介されたのは「ある医師がエンジニアに寄せた“コロナにまつわる現場の本音”」という記事です。
 専門的な内容もたくさんあって理解できない部分も多かったのですが、いろいろな意味で刺激を受けたので、一部、紹介いたします。

 そのひとつは、「マスクに、感染から身を守る効力がないなら、なぜ医師や看護師はつけているのだ」という疑問に答えるものでした。

 筆者はマスクの有用性をあつかった部分でこんなふうに書いています。
「まず、毒を塗った鉛を詰め込んだ散弾銃と、厚さ5mmの鉄でできたマスクを用意します。さて、自分がマスクをするのと、銃口にマスクを設置するのと、どちらがより効果的でしょうか?」
 学者ですからこの問いかけから単純に「だから感染者のマスク着用は意味があるが、非感染者のマスク着用には意味が無い」といった結論に進むわけではありません。しかし言わんとするところはそういうことです。

 ただし私はこの部分でちょっとした勘違いをして、だからこそ分かったことがありました
 勘違いというのは、散弾銃を持った射撃手の数十メートル先に私が立っている景色を思い浮かべていたことです。

 50mほど離れたその距離で撃たれたら私は死ぬのか?
 調べるとカモや野ウサギを狙う散弾は有効射程距離が50mほど、最高到達地点は300mくらいだそうです。したがって50mの距離だとかなり危険ですが、200m以上離れると“まずは安全”といったふうになってきます。

 散弾というくらいですから細かな粒状の弾がワッと広がっていくわけで、有効射程距離の4倍も先だと弾も広がり切って私の体に当たる粒もかなり少なくなっています。
 昔、民家の近くで銃を撃った人がいて、その弾が、
「工場のトタン板を突き破って作業中の〇〇さんの頭に当たったが、幸いけがはなかった」
という新聞記事を読んでたまげたことがありますが、それと似た状況になるはずです。

 居酒屋で面と向かって話しているといった場合は別ですが、普通の状態で近くに咳をしている人がいても、私のところまで到達するウイルスはかなりすくなくなっているはずです。そもそも防ぐ必要もないくらいなのかもしれません。

 ところが医師や看護師の立場はまったく違っていて、彼らのいつも散弾銃の目の前に立っているような人たちです。至近距離で撃たれたら「カモ・野ウサギ用」の弾だって即死でしょう。期間極まりない。
 顔の数十cm先で咳やくしゃみをされるのは、至近距離で散弾銃を打たれるようなものです。それが医師や看護師のマスクを着ける理由だと説明されればかなり納得できます。

 そして散弾銃の銃口に鉄でできたマスクを置くというイメージは、感染者がマスクをすることの重要性を鮮やかに描き出すのです。


【ネコにもマスクをつけさせたい】
 もうひとつ紹介したいのは次の部分です。
(1)マスクを着用していた群と、マスクを着用していなかった群を後ろ向き研究*)として比較すると、マスク着用群の方が、インフルエンザや感冒に有意にかかりにくかった、という報告が複数あります。複数の報告で、しっかりと差が観察されています。
*)後ろ向き研究(retrospective study):過去の事象について調査する研究

(2)しかし、「よっしゃ、有意差が約束されているならキッチリ研究して論文にしてやろう」と考えて前向き研究*)を計画してみると、差が消えました。ランダムにマスク着用群とマスク非着用群を設定して比較すると、インフルエンザや感冒の罹患率に差がでませんでした。複数の報告で、差が出ていません。
*)前向き研究(prospective study):研究計画を立案してから事象の調査を開始すること

(中略)簡単に有意差が出せるはずと思っていた研究者は、さぞがっかりしたことだと思います。


 ここでも私はとんでもない勘違いをして、(1)の研究の「マスクを着用していた群」と「マスクを着用していなかった群」をインフルエンザ流行期の東京とニューヨークで比較するようなことを考えていました
 実際には流行期に「マスクをしていた人」と「しなかった人」を探し出し、それぞれの罹患率と対照すればいいだけなのですが、東京とニューヨークの比較みたいなものを思い浮かべると、明らかな違いとして浮かんでくるのは、「東京では感染者もマスクをして」いて「ニューヨークでは感染者もマスクをしていない」ということです。

 すでに感染している人が他人にうつさないという意味でのマスクの効用は、ほとんどの専門家が認めています。しかし世の中に「感染者だけがマスクをする国」などありません。あるのは東京とニューヨークのような、「マスクをしないと冷たい目で見られる国」と「マスクをしていると冷たい目で見られる国」だけです。
 ひとりでも多くの感染者にマスクをさせようとしたら、前者の国を目指すしかありません。
 海外ではペットの犬や動物園のライオンまで新型コロナに感染したといううわさがあります。そうなると私はネコにもマスクを着けさせたい。


【若者に梢マスクの配布を!】
 最近になってようやく、アメリカあたりでマスクの効用が見直されようとしています。東アジアとヨーロッパの感染者数の違いを説明しようとするとき、マスクは要因として考えられる有力な候補だからです。少なくとも無症状無自覚の感染者もマスクをしている可能性は、東アジアの方が上でしょう。

 アベノマスクの評判はさんざんですが、「すべての国民に持たせる」「マスクがないとは言わせない」という意味では必要なことでした。他人に感染させないという点では布マスクで十分なのですから。

 しかしあんな旧時代のマスクを、若者が使ってくれるだろうか?

 そこで思い出したのがモデルの秋元梢さんのマスク姿です。探したら出てきたので下に貼っておきますが、誰か、こんなのをたくさん作って、若者に配布してくれませんか!




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