2020/2/18

「不要不急でもないし、在宅勤務も時差出勤もできない」〜新型コロナと学校  教育・学校・教師


 いよいよ水際から、深く侵攻してきた新型コロナウイルス。
 対応策として、政府、医学関係者、マスメディアから、
 様々な提案があるが、学校は守れない。
 いったいどうしたらいいのだ?

という話。
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(「2019新型コロナウイルス」パブリックドメインQ より)

【在宅勤務も時差出勤もできない】
 新型コロナウイルスもいよいよ市中感染を心配する時期になってきて、ニュース番組を通して国立感染症研究所長などは、
1 在宅勤務
2 時差出勤
3 不要不急の集会への不参加

等を提案しています。
 でもこれ、学校の先生はひとつも実行できませんよね。

 また、先週13日あたりから急に増えてきた感染経路不明の感染者の中に、医療関係者がかなりの割合で入っていて、中には熱があるにもかかわらず診察を続けた医師もいたのですが、さすがに「熱があるなら休めよ」といった批判は少なかったようです。地方の病院で医師が簡単に休めない現状については、多くの人が承知しているからです。
 新型コロナだと分かっていればまだしも、代わりがいないのに風邪症状くらいで休めるはずがありません。

 教員も同様です。
 数年前までは教師に問題があるとすぐに、担任を交代させろ、他の先生を寄こせといった話になりましたが、学校内に手の空いた先生などおらず、担任を休職に追い込んだら副校長先生が片手間に担任業務をしなくてはならなくなる状況は、だいぶ知れ渡るようになっています。さらに最近は、校内どころか校外にも代わりの先生がいなくなりつつあります。


【受診の目安も守れない】
 政府の専門家会議は昨日(17日)、医療機関の受診の目安をまとめ、発熱など風邪に似た症状が4日続く場合は「帰国者・接触者相談センター」に相談し、センターが指定する医療機関で受診するよう求めました。
(参考)新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター

 具体的には、
1 発熱などの風邪症状が出た場合は、相談や受診をする前に学校や仕事を休み、外出を控えた上で、体温を毎日測って記録しておくこと。
2 37.5度以上の発熱や息苦しさが4日以上続いた場合などは、保健所などの窓口に相談する。
3 特に高齢者や持病(糖尿病、心不全、慢性閉塞性肺疾患《COPD》など呼吸器疾患など)がある人や妊婦などについては、発熱などが2日程度続いた場合は窓口に相談する。
4 子どもが特に重症化する例はないので、他の人と同様に対応する。


 しかし子どもならまだしも、大人だと教員に限らず、「発熱などの風邪症状が出た場合は、・・・仕事を休み、外出を控えた上で・・・」なんて簡単にはできそうにありません。多少熱があっても職場に出かけ、2日半くらい働いて「ヤバイ、かも?」と感じて対面上、帰宅し、4日目になって本気で心配する――その程度が関の山です。
 教員だったらその間に、子どもたちにウイルスをばら撒いています。どうしたらいいのでしょう?


【とりあえず目前の行事をどうするのだ?】
 もっとも教員自身が罹患して子どもを巻き込む心配をする前に、厄介なことが山ほどあります。
 当面、問題となるのが入試でしょう。
 不要不急の集会への不参加といっても入試は不要ではありませんし、どんなに延期したところ3月中旬には終えていないと学級編成もできないことを考えると、不急でもありません。もちろん中止という選択肢はありませんから予定通りやるとして、風邪症状の受験生を受け入れるのか、学校閉鎖・学年閉鎖の学校からくる受験生をどうするのか――これは喫緊の問題です。

 そもそもそれ以前に、校内から一人でも新型コロナウイルス感染者が出た場合、学校はどう対処するのか。
 11年前の新型インフルエンザは5月の初旬に日本に入って、7月に普通のインフルエンザ扱になりましたから学級閉鎖も学校閉鎖も簡単でした。欠落した時数は残り8カ月で取り戻せばよかったからです。延期した行事も2学期以降、実施できる場合が少なくありませんでした。
 ところが今回は2月も下旬です。時数は誤魔化すにしても、終わっていない単元をそのままに進級・卒業させるわけにもいきません。

 卒業式は中止するとして、4月の入学式はどうするのでしょう。地域によっては新年度早々に修学旅行を行う学校もあります。キャンセルするなら早めの対応が必要ですが、それにしてもまだ県内に一人の感染者もいないという状況だと決断しにくい――もちろん地元の感染者が10名以下なら実施といった目安があるわけでもありませんが。

 それら全部をひっくるめて、学校や教育員会、校長先生や教育長の頭の痛い時期が続きます。
ほんとうに、どうなるのでしょう?

*余談ですが、教員の出世の終着点は教育長。しかしこういうことがあると、そこまで出世してしまう人の気が知れません。

 

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