2020/1/8

「新年の誓い・今年の目標を、立てさせて守らせる」〜3学期初日にやること  教育・学校・教師


 3学期初日、
 私たちはしばしば子どもたちに目標を立てさせる。
 しかしそれを守らせるのは容易ではない。
 守る方はさらに大変だ。
 だが、一年の中で今が一番の踏ん張りどころ。

という話。
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(「日の出」PhotoACより)

【新年の誓い・今年の目標】

 全国的にも今日から新学期という学校が一番多いようです。
 
 3学期の始まりというのは新年と相まって、子どもたちは驚くほど清新な気分で出かけてきます。もちろん全くそうではない子もいますが、新年を迎え、新学期を迎え、また新たにやり直そうという子は意外に多いものです。そうした前向きな子どもの心をつかまない手はありません。

 学校ではそのため、3学期最初の学級の時間に「新年の誓い」だとか、「今年の目標」とかいった形で前向きな気持ちを文字に書かせるのですが、そこにはちょっとした注意が必要です。
 なぜならその誓いや目標は卒業式を経て新年度に繰り越すことは稀で、たいていの場合、次年度4月に新しい目標を立て、「〇年生の誓い」みたいに更新されてしまうからです。「新年の誓い」は案外、短命なのです。
 子どもの意識は学年単位で動くのが普通ですから、4月に立てた誓いや目標の方がよほど力があります。

 では1月に立てる「誓い」や「目標」には意味がないかというと、必ずしもそうではありません。そこには「目標の立て方と達成のための練習」といった別の意味合いがあるからです。


【子どもだから許される権利について】
 私はかつて、3学期の初日に子どもたちにこんな話をしたことがあります。
 みなさん、明けましておめでとうございます。
 新しい年がスタートしました。学校では今日から3学期が始まります。1学期、2学期ともにすばらしい日々が過ごせましたが、3学期の始まりの今日も、皆さんが元気いっぱいの姿でここに戻ってくることができたことをとてもうれしく思います。

 さて、私は2学期の最後の日に、「人間が生まれ変わるなんて簡単だ。まずこんなふうになりたいと強く思いなさい」というお話をしました。覚えていますか?

 「こんなふうになりたい、こんなふうにしたいとまず強く思うこと」。
 次に「そうであるかのようにふるまうこと」。人に親切な人間になりたいと思ったら「親切な人間のふりをする」。国語を頑張りたいと思ったら「国語を頑張る人のようにふるまう」。
 三番目に「それを続けること」。そんな話です。
 さらに年末年始はそうした決心をするのにとても都合のよいときだ、というお話もしました。

 どうでしょう? 新年を迎えてまもなく一週間ですが、何か決心したことはありますか? あるとしてその決心は守れていますか?

 守れているとしたらそれは素晴らしいことです。
 三日坊主という言葉があるように、たいていの決心は三日もすれば守れなくなってしまいます。それを1週間も守っているなんて、三日坊主の倍以上ですからたいへんなことです。いい調子ですからこのまま頑張りましょう。
 7日間頑張れたことが8日目に終わるなんてことはめったにありませんから安心してこのまま続ければいのです。

 ただしそんな人は稀ですよね。子どものころは私もそうでしたが、たいていの決心は三日ももてば御の字、ひどい時は「明日からこうしよう」と決めた次の日には忘れてしまい、あとでホゾを噛むなんてこともしょっちゅうでした。

 大人はそれではダメです。大人なんだから自分で決めたことは絶対に守らなくてはいけない。しかし君たちは子どもで、子どもには一度失敗しても何度でもやり直せばいいという特別ルールがあるのです。だから何度でもやり直せばいい。

 とりあえず今月いっぱい、「こんなふうになりたい自分」のふりをして頑張る。ダメだったらまた挑戦する。それでもダメならまたまた挑戦する、そんなことを繰り返しているうちにすぐに2月3日、節分になります。

 それほどがんばってもうまく行かないというのはきっと悪い鬼が邪魔しているからで、2月3日になったら豆を撒いて、鬼を追い出してやり直せばいいのです。
 冗談を言っているのではありません。心の中の鬼を追い出してもう一度やり直すというのは、私たちがずっと昔からやってきたことです。必ずうまくいきます。

 ただし一カ月がんばってダメだったことですから、豆を撒いた後は少し考え直さなくてはならないかもしれません。今度こそ本腰を入れて再挑戦するか、逆に、目標が高すぎたり具体的でなかったりするかもしれませんから目標自体を少し見直してみましょう。そしてもう一度がんばる!
 
 今日から始まる3学期は、50日あまりの短い期間ですがとても大切な期間です。わずかな時間で今年度まとめをして次のステップに登らなくてはいけないのです。しかし大丈夫、キミたちならきっとできるはずです。



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