2019/10/17

「ハーフ・アスリート、外国籍アスリートの活躍する時代」〜ラグビー・ワールドカップを見ながら  教育・学校・教師


 さまざまな民族の集合体にも見えるラグビー・ワールドカップ・日本代表の活躍
 これからの日本のスポーツ界を考えるうえで とても喜ばしいことだと思う
 しかしその昔は――

という話。
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(「スタジアム」PhotoAC https://www.photo-ac.com/より)

 日本のベスト8入りでラグビー・ワールドカップも大いに盛り上がっています。
 私は4年前の対南アフリカ戦以来のラグビーファンですが、その間テレビ放送もほとんどなく、私自身もスタジアムに足を運ぶということがありませんでしたから、ファン歴は実質的に3週間程度。要するに4年越しのにわかファンです。しかしそれでも、試合となれば血沸き肉踊ります。
 ところで――。


【大坂なおみは日本人か】

 昨年テニスの大坂なおみ選手が全米オープンで優勝した際、浮かれる日本社会に水を差すように「大坂なおみは日本人か」という問題提起がネット上で行われました。

 私も当時、その題名で一文を書こうと思ったのですが、別の話題で忙しがっている間に機会を逸してしまい、結局かたちになりませんでした。
 ただ結論を言ってしまうと、それでも私は「大坂なおみは日本人だ」と考えます。なぜなら彼女がそう言うからです。
(実際に日本の法律で国籍を選択しなければならない22歳の誕生――実は昨日、10月16日だったのですが――に合わせて、日本の国籍取得に向けて手続きを取ったといわれています)

 もちろん国籍は大事ですが、国籍のいかんに関わらず、“自分は日本人だ”と言い、日本人として生きようとする人はみんな「日本人」でいいと思うのです。そう考えないと外国出身の居留者が爆発的に増えていくこれからの時代を、うまくやりくりできないからです。

 例えば繰り返される大相撲の混乱の一部は、「日本人力士(正しくは日本出身力士)」が無条件に賞賛され、外国出身者が悪役レスラーみたいな役を担わされている歪んだ体質に由来しています。
 夏季オリンピックで、アメリカはもちろん、イギリスやドイツ・フランスは多くの大会で日本より多くのメダルを獲得していますが、どう見ても多民族国家の有利性の上に立っていると言えます。メダル数にこだわるなら「純粋な日本人」みたいなこだわりの方は捨てなくてはいけません。


【外国出身者が日本代表として戦う時代】
 今回のラグビー・ワールカップ・日本代表の活躍は、その意味で喜ばしいものでした。外国出身者が半数もいますが、これを「外人の力を借りての日本の勝利」などという人はまずいないでしょう。

 そもそもラグビーの各国代表の選手になるための主な条件は「自分の出生国」「両親、祖父母の誰かが生まれた国」「3年継続して居住した国」とかなりゆるいものでしたが、そこには「他の国の代表歴がないこと」という条件がついています。

 逆に言えば、日本代表として一度選ばれてしまうと母国に帰っても代表になれないということです。日本を背負って立つ、日本のために戦うという覚悟のない選手は日本代表になれないのです。
 それで十分ではないですか!

「私は日本代表だ、日本のために戦う」
 これこそ日本代表にふさわしい最も重要な資格です。
 そういう意味で、今回のワールドカップを機に「大坂なおみは日本人か」といったバカげた問いの生まれない国になってくれればいいと思っています。


【喜びと嫌な疑念】
 考えてみれば陸上競技の世界を中心に、しばらく前からハーフ・アスリートの活躍が目立つようになってきています。
 ディーン元気、ケンブリッジ飛鳥、サニブラウン・ハキーム。
 柔道ではベイカー茉秋、バスケットボールの八村塁、野球ではオコエ瑠偉。

 日本のスポーツ界もようやくハーフ・アスリートが本名で日本人として戦える時代が来たのです。もはやダルビッシュ有や室伏広治の両親の一方が外国人であることをいちいち思い出す人もいないでしょう。素晴らしいことです。

 しかしそれ以前はどうだったのか――。

 室伏、ダルビッシュ以前のハーフ・アスリートとなると、私は衣笠祥雄、伊良部秀輝、王貞治くらいしか思い出せないのです(ほかにもいるかもしれませんが)。

 芸能界にハーフ・タレントはいくらでもいました。私が子どものころなどは一種の憧れの対象で、芸能界志望の女の子が母親に「なぜ私をハーフに産んでくれなかったの」と詰め寄ったという笑い話がまことしやかに語られたくらいです。

 ですから一方の親を外国人にもつ子はいくらでもいたはずなのに、スポーツ界でその優秀なDNAを生かした人はあまりにも少なかった――。
 そこに差別の問題がから絡むのかどうか私にはわかりません。しかし現在のハーフ・アスリートの活躍を見るにつけ、なんとなく胡散臭い、「いや〜な」気分で昔のことを思い出すのです。


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