2019/9/11

「会社は僕らのコミックマーケットだ」〜働く日本人の話@  政治・社会


 台風15号の去った後の首都圏では
 駅前に鉄道やバスの再開を待つ人々が長蛇の列をつくった
 その列を見て首を傾げる人 呆れる人 怒る人・・・
 しかし私には並ぶ人の気持ちの方がよく分かるのだ
というお話。
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(写真はイメージ。津田沼駅とは関係ありません)


【台風15号】
 一昨日の台風15号。東京湾を真っすぐ入って都会を直撃するという極めて珍しい台風で各地に大きな被害をもたらしました。
 11日の今日現在も、停電の続いている地域は広く、危険なために片づけを始めることすらできない場所や家屋もあるみたいです。おまけに盛夏を上回る暑さ――ほんとうにお気の毒で、心よりお見舞い申し上げます。

 今回JRを始めとする首都圏の鉄道は早々に運休を決めて前日から予告していましたが、企業や官公庁の対応は悪く、丸一日混乱が続きました。私の娘婿のエージュも、教員なのですが学校が通常登校のため、私鉄を乗り継いで最後は徒歩でようやく勤務校に着いたみたいです。
 休校にすればいいようなものですが、急な休みに対応できない保護者も多くいます。警察や消防を始めとする公務員、医療関係、交通運輸、情報通信、建築、製造・・・と書いていくと、ほとんどすべての職業なのですが、その人たちが働いてくれてようやくこの国は動いてくれるの。
 その人たちに働いてもらうために、まず保育園や学校が動かなくてはなりません。鉄道もバスも動く必要があります。


【津田沼駅の長蛇の列――Twitter】
 予告があったため、始発から駅に行って待つといった人はほとんどありませんでした。
 しかし運転見合わせの影響は大きく、通常なら2〜3時間に分けて駅に入場する人たちが再開時刻に一気に押し寄せたので、新宿や池袋などの拠点駅はどこも大変な混雑でした。そして特に注目されたのが、一般には拠点駅と意識されたことのない津田沼駅でした。

 構内に入れない人たちが駅前広場に並び、その列は十重二十重に駅を取り囲んで、一説には2kmと言われる(私にはもっと長く見えた)長蛇の列となりました。蛇行を繰り返しているので一部は駅と逆方向へ向かうことになり、いったん遠くへ離れてまた戻ってくるのですからほんとうに大変です。

 その様子はNHKが空撮映像を流したこともあって評判となり、Twitterで大きな話題となりました。ただしあまりいい意味ではありません。

この状態でも会社に行かないといけない日本人の残念なこと。
遅延証明書のため、他の人が行ってるから、上司が怖いから、多分今じゃなくても良い仕事のための人がほとんどだろう。

朝に、出社は各自、電車の運行状況にあわせ自己判断に任せます
との連絡があったので、「自宅待機します」と報告したら
来ないのは君だけみたいだよ と、あたたかいお言葉をいただいた

こんな無理して行ったところでついたらもう退社時間でしょうに。非効率とも思わないのかと。

会社もおかしいけど出勤しようとするサラリーマンがいるってこと事態おかしくねぇ?真面目通り越して狂気だよ。行かないとマジでクビになるんかな?

巨大隕石が地球に接近、確率は50%。
などという状況になっても、大多数が出勤しそう。

働きアリか

こんなになっても出勤しないといけないのか
もはやこんなのパフォーマンスだろ
まぁ、そのパフォーマンスが求められる糞な世の中だが

この事態で出勤させる会社は…そして出勤しようとする社員は…
まぁ住む世界が違うんだろうな。異界とか、魔界とかそんなとこ。


(いずれも2019.09.09 ねとらぼ 交通課「千葉から出られない」「社畜の参勤交代」 千葉県・津田沼駅の入場待機列がヤバすぎると話題に 台風15号の影響で運転見合わせより)

 いやはやさんざんです。

 ところがその中に、フッと目を引かれる言葉がありました。
「コミケか?」
 そうです。Twitter上で揶揄する人たちも、これがコミケ(コミックマーケット)だったら理解できるというのです。好きなもののために何時間でも並んで待つことは分かる、しかし会社に行くために並ぶのは理解できない―ということなのでしょう。

 ただ、私からすればたかがマンガやアニメのために数時間も待つ神経の方が理解できない。しかもサラリーマンは金を稼ぎに行くのに、コミケに向かう人は金を捨てに行くのです。


【会社とコミケは変わらない】
 その二つのことは、実は同じなのです。
 津田沼駅の長蛇の列の中で何時間も待っている人たちの多くは、強制されていやいや会社に向かっているのではありません(そういう人もいると思いますが)。コミケの会場前に並ぶ人たちと同様、“行きたい”から行くのです。それ以上の理由はありません。

 彼らは仕事が好きなのです。あるいは責任を果たすことが気持ちいいのです。コミケで目当ての同人誌を手に入れるように、目当ての取引先から仕事を受注したいのです。
 コミケで新しい才能を発見したと興奮するのと同じように、すごい商品を開発した、発見した、売り込みに成功したというのがうれしくて仕方がないのです。

 だからあんなふうに何時間かけても、会社にたどり着きたいのです。そういう人が多いのです。

                         (この稿、続く)


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