2017/6/29

「ボケたのかもしれない」  人生

           〜自分のありか

 一か月ほど前、少し風邪っぽいこともあって近くの開業医にかかりました。いわば私の主治医のような医者です。
 毎回のことですが「ついでに血圧もみましょう」と言うので台(注射台というのだそうです)の上に腕を載せると医者が怪訝な表情をします。
 なんのことか分からないのでそのままにしていたら聴診器の先を胸ポケットにしまい、私のシャツの手首のボタンを外し始めたのです。申し訳ないことをしました。
「横柄なジジイだ」と思われたかもしれません。

 しかし病院は久しぶりですし、家で計るときは袖をまくり上げたりしないのです。だから気がつかなかった――と言い訳をしておいて、けれどこの程度だと、まださほど不安でもありません。


【耳鼻科にて】
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 2週間ほどして、今度はアレルギー性鼻炎の関係で耳鼻科に受診しました。
 だいぶ待たされた後で診察室に入ると、若い医師がちょうど席をたつところで、何か用事があったのでしょう、
「すみませんが、座ってしばらくお待ちください」
そう言って席を外しました。
 私は言われた通り座って待っていました。
 ほどなく医者は戻ってきて、私の横に、困ったような顔で立ちます。気がつかなかったのですが、私は医者の席で「座って待っていた」のです。

 これが内科や外科の話だったら問題は少ないと言えます。医者も患者も似たような椅子に座っているのですから(そう言えば患者側には背もたれはないなあ)。しかし耳鼻科や眼科、歯科では、患者の席はとんでもなく違うでしょ?  なんでそこに座らなかったのか?

 言い訳を考えると、その病院は診察室に入ると医者が向こうを向いている(その先で患者がこちらを向く)構造になっていて、普通の病院とは逆なのです。しかし半年ぶりとは言え何度も行ったことのある耳鼻科ですから、基本、ボケたとしか思えません。

【薬が難しい】
 そこで薬をもらってきました。
 朝・昼・晩と三回、食事のあとで飲む単純な薬です。ところがこれが呆れるほど難しい。

 薬を飲み忘れるなんてことは昔からやっていることですから苦にしませんが、食事前に薬袋を横に置き、食べ終わってしばらく休み、台所に食器を片付けて席に戻ると、ハテ、薬は飲んだのか飲まなかったのか――、分からない。
 ゴミ箱を漁ってカバーの破片を探しても、袋の中の薬の数を数えても、いずれにしろ飲んだか飲まなかったのかの答えは出るのですが、さすがに今までそういうことはなかったので何か不安になってきたりします。


【ワイセツではなくボケです】
 若いころは数年に一回という頻度でしか起こらなかった“ズボンのチャックの閉め忘れ”を、一年に二度もやったことがあります。
 もっとも齢が齢ですからワイセツ犯と疑われるよりも、ボケ老人と判定される可能性の方が高くなっていますから、その点は安心です。

 いずれにしろ、ひとつ、ひとつ、できないこと、覚えていられないことが増えていくわけです。
 そのことに慣れ、そのことに親しんでいくしかないんでしょうね。
 忘れて便利なことだってたくさんあるはずです(ハハ)。



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