2015/8/25

「夏休み、たいへんでした」  教育・学校・教師


 かつて「デイ・バイ・デイ」と名乗っていたこのブログは、学校で毎朝先生たちに読んでもらうために書いていた文章を、多少手を加えて転載したものです。だから長期休業中は“お休み”でした。しかし退職し、ブログのタイトルが「アフター・フェア」に変わってからも学校の長期休業に合わせて休んでいるのには別の理由があります。
 現在、私は児童館に勤めていて、学校の長期休業中は朝から晩まで子どもが来館するので忙しくて対応できないからです。朝8時から夜の7時まで、150人以上の小学生来館していててんやわんやしているのです。

 児童館というのは児童福祉法第40条に規程されている児童厚生施設のひとつで、「0歳〜18歳未満の子どもに健全な遊びを与え、その健康を増進し、情操を豊かにすること」を目的としています。一般に屋内型を児童館と言い、屋外型施設のみの場合は「児童遊園」という言い方をします。

 0歳〜18歳といっても普通日、幼稚園や保育園の園児、あるいは小学生以上の子どもは夕方にならないと来ることができません。せっかくの施設を持ちながら日中のほとんどが開いているのですからもったいないことです。
 そこで私の勤めている児童館では、学校の放課までの時間を(幼稚園・保育園の)未入園児とその保護者のために育児教室として専門の担当者を置いてさまざまなイベントを行っています。体操教室だのダンスだの読み聞かせだのといったことです。

 大昔、私が子どもだったころなどは世間に乳幼児はいくらでもいましたから今でいう「ママ友」など簡単に見つけることができました。また暇を持て余したジジ・ババも日中あちこちをうろついていましたから誰かが声をかけ、誰かが自然に支援の手を伸ばしてくれたものです。
 しかし今、乳幼児の保護者はよほど自覚的にママ友を求めたりジジ・ババを探したりしないとあっという間に孤立してしまいます。
 都会の真ん中で母子二人ボッチということはよくある話ですし、田舎では半径1km以内に乳幼児親子は一組だけといったこともありえます。その意味で、私の児童館の育児教室はほんとうに重宝されています。

“0歳〜18歳未満の子どもに健全な遊びを与え、その健康を増進し、情操を豊かにすることを目的とする児童館”といっても、たいていの子どもは健全な遊びなんてあまり好きではありません。また健康を増進するなどということに積極的な子も多くはないのです。家にいてテレビを見たりゲームをしたり、マンガを読んだりお菓子を食べたりしている方がよほど好きという子は少なくないのです。
 また中高生は忙しくて児童館に来ている暇などありません。ですから放っておくと児童館はあっという間に閑古鳥が鳴いてしまいます。
 そこで私の児童館はさらに「放課後児童健全育成事業」も担うことにしています。簡単に言うと学童保育――市に登録した児童が放課後から保護者の帰宅時刻までを過ごす場になっているのです。

 したがって日ごろは、朝から午後2時ごろまでは未就園の乳幼児とその保護者の集いの場(=育児教室)で、午後3時ごろから夜7時までは、学校から直接来館する小学生が保護者の帰宅を待って過ごす場、ということになります。中高生はほとんど来ませんし、未登録の小学生や幼稚園保育園児が来ることも稀です。
学校が長期休業の間は、学童保育の子たちが朝の8時から夜の7時までを過ごす場となります。だからたいへんなのです。

 私たちもたいへんですが、子どもたちはもっとたいへんです。

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