2014/1/24

「教えてくれればよかったのにA」  教育・学校・教師


3 英語の「a」は「エイ」だよ。
 以前も紹介しましたが、英語の難しさのひとつは、発音と文字との対応の悪さによります。なにしろ同じ『ea』という綴りでも「eagle」「ear」「heart」「early」「ready」「tear」は全部発音が違うのだそうです。

 日本語だと「みゃ」「みゅ」「みょ」といった拗音も含め、発音できる音は全部で140種類くらい。それに対応する表記も140ほどです。「あ」と発音すればすべての日本人が『あ』と書きますし、『あ』と書いてあれば全員が「あ」と読みます(例外は『を』『は』『へ』の三つだけ)。

 しかし英語は母音だけでも27種類(日本語は五つ)、発音する音は全部で1050種類もあると言われています。それにもかかわらず使える文字はアルファベット26文字だけ。1050音を26文字で表現するわけですから、単純に行くわけがありません。これでは英米に識字障害が多いというのもよく分かります。幼年教育のハードルが滅茶苦茶高いのです。
 しかしそのハードルの高さは、日本人が英語を学ぶ時も全く同じで、最初のうちは「アイ レアド ア ボオク(I read a book.)」とか盛んにやったものです。“I say”などは「愛妻」です。
 しかしあとから考えると『a』は「エイ」と覚えた方が有利だったのかもしれません。ローマ字で「ア」と覚えさせられましたから単語の中に『a』が出てくるとつい「ア」と読みたくなります。しかし『a』は圧倒的に「エイ」と発音することが多いのです(たぶん。少なくとも、迷ったら「エイ」と読んでおけば当たる確率が高い)。

 このような「英語において綴り字と発音との間に規則性を明示し、正しい読み方の学習を容易にさせる方法」の一つがフォニックスです。私は英語教育特区の小学校で初めてこれに会い、びっくりしました。授業の導入場面で毎回、
『a(エイ)』「ェア」、『b(ビー)』「ブ」、『c(シー)』「ク」、『d(ディー)』「ドゥッ」、『e(イー)』「エ」、『f(エフ)』、「フ」『g(ジー)』「グ」などと大合唱しているのです。『u(ユー)』なんて「ア」です。

 これを中学校に入ったときにやっておけば、英語の世界はずいぶん違ったものになっていたのではないかと思いました。もちろん、そんなことは「たいていの子は自分で気づいているよ」といった類の話ですが、そこが分からないのが“できない子”の特徴です。

4 その他
 大憲章とマグナカルタは同じもの、肉眼で見える天体の中で燃えていない星は月と五つの惑星だけ、「午前・正午・午後」は「午の刻(12時)の前・ちょうど・後ろ」、目玉焼きは火を落としたあとの余熱で固さを決める、冬の灌水は(植物にもよるが)週に1回、鉢の下から水が漏れるほどたっぷりと行う(間違っても可愛そうだからとお湯をかけてはいけない)。

 いずれも私が失敗したり恥をかいたり戸惑ったりしたことですが、その程度のことは知らない方がおかしいとか、普通そんなことをするかとか、学校が教えることではないだろうとかいったこともたくさんあります。しかし子どもの分からなさを見抜くのも教師の仕事、私のような困った子を生み出さないためにも、注意深い教師でありたいものです。




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