2017/6/27
帰国 ニューヨーク日記’17
日本に、戻ってきた。
街に出ても、阪急電車の座席が綺麗で倒れそうなほどにフカフカしていたり、商業ビルでは開店と同時に立礼で迎えられたり、陳列がビシーバシーっと整っていたり。
レストランでは美しい写真付きのメニューに、恭しく置かれるおしぼりとお水、芸術的に盛り付けられたランチプレートを食しても、チップは不要。
はたまたトイレが見つかりやすかったり、更にそのトイレが恐ろしく清潔に保たれていたり。海外から来日する人々が「日本のトイレには住める」と異口同音に述べるのがよく分かる。
日本で過ごしていた時は当たり前すぎて、特に何も感じていなかったあれやこれやが、びっくりするほどキラキラしていた。
毎年思うけれども、なんだかずいぶんと長い夢を見ていたような、不思議な感覚である。
ニューヨークに通うようになって14年。
1日1日がたいそう濃いこのサバイバルシティーで、私はもの凄いエネルギーをチャージすると同時に、もの凄いエネルギーを奪われ、放出している気がする。
うまく表現できないけれど、それはまるで一年に一度、壮大なデトックスをしているような。
時としてたいそう疲れるものの、何かこう、自分をいったんフラットにして「よっしゃ、これからまた頑張っていこう」と思える街なのである。
日本とニューヨークの時差は現在13時間。
経度で考えると、日本から見て地球のほぼ真裏にある。
同じ地球上でありながら、年がら年中ジェットコースターに乗っているような人々が暮らすエリアがあるなんて。
底抜けに明るくて、ガハハと笑っていれば世の中の大抵のことは何とかなるんじゃないかと思っている連中に囲まれる日々。
「おいコラちょっと待て」と突っ込みながら、日々背負っている悩みや憂いや不安をそっと降ろして、私は一緒にガハハと笑うのだ。
毎年おなじみのお取引先、The Ink Padの前で。

街歩きには、細かいストリート名まで明記されてる地図を。

ブルックリン橋。夕焼けから夜景に変わる、青のグラデーションが素敵。

滞在中、父の日を迎えました。

ブルックリンボタニカルガーデン(植物園)。ボンサイミュージアム(盆栽の館)が神!
