僕はとんでもない田舎育ちの人間ですが、
発音こそ訛り丸出しですけど
意外と方言って話せないんですよね。
先日のケンミンSHOWの時にも書きましたが、
青森県は津軽と南部という二つの地域に分かれてます。
方言から地方文化から冠婚葬祭から
かなり違っている訳で。
それこそ、津軽と南部の違いっていうのは例えるならば、大阪と京都位違うんじゃないかと思います。
それはさておき、
僕は八戸に帰省するとき、
非常に気になるというか嫌な言葉があります。
それは、買物すると「幾ら取られた」という言葉。
湊方面の年寄りに多いような気がしますが(狩野の親戚筋は湊方面が非常に多い)
正直、非常にうんざりするというか腹立たしく思います。
僕は買物するのに、現金で「支払った」けど「取られた」とは思わないので。
そんな、値切ってまけさせるのが正義みたいなのは
個人的には貧乏臭いと思いますし、
何よりも「取られる」ってのはまるで相手が泥棒じゃねぇかと思うんですよ。
方言だから仕方ない、なんて意見があるかもしれませんが、
放送禁止用語(性的な意味だけではなく、差別用語も含みます)という事で死語になった方言もありますし、
何よりも「幾ら取られた」という言葉の裏に隠された意味合いを考えちゃうと、
相手に対するリスペクトが無いというか、失礼に当たると思いますし。
取られた、なんてまるで相手が泥棒かスリみたいじゃないですか。
僕が生まれ育った八戸は、見た目とは裏腹に非常に貧しい所で
冗談抜きで有効求人倍率が0.29倍(青森県平均)を下回っていると言われてます。
実際ハローワークの社員募集で月給二十万なんて厳しいし・・・
その貧しさに起因して、支払うことを「取られる」と呼ぶようになったのかは定かではないのですが、
正直こんな言葉を聞く度に帰省する気が失せる僕です。
でも今から金を貯めないと帰れないんですよ・・・
言葉狩りと言えば残酷に聞こえますが、
害となる言葉なら死語にしても仕方ないかと思う次第。

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