「4月2日韓国で鳥インフルエンザが発生しました。さらなる予防に努めてください。」
( 山梨県西部家畜保健衛生所 防疫担当 T さん)
今回の発生は不思議なことにほとんど報道されていませんが、発生場所は距離でいうとここ山梨から直線で九州のちょっと先です。
そんな話をご近所の方にお話しすると「まあ怖い」というリアクションをされてしまい少し困惑しました。
怖いにゃ怖いんですが、ちょっとポイントがずれてる気がします。
すでに何度も報道されていますように現在この鳥インフルエンザウィルスがそのまま人間にうつりインフルエンザを発症させることは極めてまれです。
問題はこの鳥インフルエンザウィルスが感染を繰り返すうちに、ヒトからヒトへ感染しやすくなる性質をゲットしてしまい新型インフルエンザウィルスになってしまう可能性があることなんです。
21世紀の現在も毎年ヒトインフルエンザは流行しており(これを書いている時点で当地白州診療所はインフルエンザの患者さんが多いそうです。白州で流行しています。お気をつけ下さい。かかちゃった方お大事に。)インフルエンザの流行は衛生レベルが高い先進諸国でも止められないのが現状です。
新型インフルエンザの発生でホントに「怖い」のは衛生状態・栄養状態が悪い発展途上国でインフルエンザが流行した場合、大きな被害が出てしまうと想定されるからです。
鳥インフルエンザが養鶏場で発生してしまったら、全羽殺処分をします。
それは、このやっかいなウィルスを増やさないためです。
お客様に農場入口で靴底の消毒を必ずしていただいたり、毎月鶏の健康状態を県に報告したり、携帯電話で家畜保健所と連絡をとりあっているのは、少しでも新型の発生を遅らせるためです。
アジアやアフリカの人々とそうしてつながっています。
おおげさですけど、マジです。
(佐藤ファーム・佐藤ジョージ)
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書いたのはこの人 渡辺穣
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