何だか・・私のまわりで体調を崩しちゃった人が多くって。
みなさんお見舞い申し上げます。
確かに暑さが続く夏ですし、鶏や番犬の様子見てても、キツそうだなぁって思います。
(ま、自分がいっちゃんダメダメなんですけど。。。)
解りやすい記事なので紹介します。
食事、大事ですから上手に栄養を摂ってくださいね。
http://mainichi.jp/shimen/news/20150820ddm013070006000c.html
川端輝江のつまみ食い栄養学:/5 卵はコレステロール過多?
毎日新聞 2015年08月20日 東京朝刊
卵はコレステロールを含むので敬遠しているという方も多いのではないでしょうか。卵1個の平均的な重さは約65グラム。その中のコレステロール量は約250ミリグラムです。日本人の平均的なコレステロール摂取量は1日当たり300ミリグラムですから、卵に含まれるコレステロールは確かに多いと言えるでしょう。
コレステロールは脂質の仲間です。脂質は、体内でエネルギーとして使われ、余れば体脂肪として蓄積されるイメージがあります。しかしコレステロールは、エネルギーとしてではなく、細胞の構築成分として利用されます。卵の中ではヒナが育ちますから、そのためにたくさんの細胞成分が必要で、多量のコレステロールが入っているのです。
それでは、卵を食べ過ぎると健康に悪いのでしょうか。コレステロールは体の中でも作られます。その量は意外と多く、食事から吸収され体内に入る量の3〜7倍です。合成量は厳密に制御されており、食事からの摂取量が多ければ合成量は少なく、摂取量が少なければ合成量は多くなります。また、卵白には血中コレステロールを下げる作用があることも知られています。そのため、卵を食べても血中コレステロールが直ちに上昇することはありません。多くの集団を対象にした研究からは「卵を全く摂取しない人と、1日1個以上食べた人の間には、急性心筋梗塞(こうそく)や狭心症などのリスクに大差はなかった」という結果が出ています。
卵には数多くの栄養素がバランスよく含まれ、特に、良質たんぱく質▽ビタミンB2▽ビタミンD−−の宝庫です。卵のたんぱく質には、体内で合成できない必須アミノ酸が豊富に入っています。ビタミンB2は糖質や脂質をエネルギーに変える働きがあり、成長期の子どもやスポーツ選手、筋肉労働に従事している人には多くの量が必要です。ビタミンDにはカルシウムの吸収を促進する作用があり、骨が大きくなる成長期には重要な栄養素となります。
さらに、食べやすく、調理しやすい点も見逃せません。高齢者向けでもある食品と言えるでしょう。世代を問わず、1日1個を目安に摂取されることをお勧めします。(かわばた・てるえ=女子栄養大基礎栄養学研究室教授)