という新聞記事を見つけて・・・やれやれ、と思うわけさ。
茨城県行方市のシソ農家でセクハラを受け、残業代も一部しか支払われなかったとして、中国人技能実習生の女性(29)が26日、未払い賃金や慰謝料を求める訴訟を水戸地裁に起こした。また、女性を助けようとして不当解雇されたとして、受け入れ団体の元職員の男性(42)=中国籍=も団体を提訴。2人で計1300万円の損害賠償を求めている。
訴状などによると、女性は2013年10月から1年余り、同県守谷市の受け入れ団体「協同組合つばさ」加盟のシソ農家で働いた。出荷準備の作業が未明まで続くこともあったが、農場主は午後5時以降は残業でなく「内職」と主張。時給約300円相当の賃金しか払わなかった。さらに女性は農場主の父から体を触られるなどしたが、働き続けるため我慢した。
協同組合の実質経営者らは昨年被害を訴え出た女性を脅迫し、警察に通報した男性職員も解雇。男性は「組合が残業代を払わない方法を農家に指南していた」と訴えている。
実習制度を巡り法務省は14年、241カ所の受け入れ団体や実習先で賃金不払いなどの不正を認定した。女性らの代理人の指宿昭一弁護士は「実習生が職場を変わる自由がない限り、人権侵害が起きる構造は変わらない」と指摘する。
女性らの訴えに、協同組合つばさは「弁護士に一任している」とコメントした。
この頃、ネットやメディアで見かけるのは「おしゃれ農業」が多いけれど。
例えばスーパーの紫蘇の葉っぱを束ねるなんてめんどくさい手間のかかる作業や、
例えばキャベツなんて大型で重い野菜を収穫して箱詰めするなんて疲れる作業は、
「実習生」という外国人労働者が担っている事がある。
大きな産地は、ちょっと想像してもらえればわかるんだけど、慢性的に労働力が不足している。
労働力の自由化がされてないから、実体はどうであれ、「実習生」という形になる。
そういう現場で起きたセクハラ事件。
最低なヤツらだぜ。
これが現実。
これがフツーに出回ってるフツーの「主流」の農産物の生産現場の現実。
食糧自給率39パーセント(海外依存率61パーセント)のこの国の現実。
気に留めておいてください。
http://mainichi.jp/select/news/20150627k0000m040113000c.html