ご縁が、二つ三つ・・・四つぐらいつながって
去年の暮れに新聞販売店のご主人とネット上でお友達になった。
ネット上のことだから会った事もないのだけれど、そのお友達が暮らしぶりを書いてくださる方で、遠くはなれたその方の海辺の街の様子を知る事が出来る。
おもしろいなぁ・・・
新聞配達の仕事も、鶏飼いと同じように、休みがない仕事だ。
そうでしょ?新聞毎日来るもんね。
たま〜に休刊日があるけど、そんなの小さな販売店の店主にしてみれば、ないも同然。
気が休まんないし、結局、仕事があるから仕事しちゃうんだろうな、と思う。
配達中のエピソードなんかも書いてある。
暗いうちから、雨の日も雪の日も風の日も、気分のいい日ばかりじゃないもんね。
体調だっていつも万全とはいかないしね。
ふむ・・・シンパシーを感じるのは、そのあたりの仕事の感じが似てるからだな。
この国の「民度」が、あるレベルで維持されているのは、新聞の宅配制度があるからだ、と勝手に思っている。
毎朝同じ時間に同じように新聞が届く。それを毎日同じように読む。
そのルーティンワークがこの国の民度を下支えしている。
もしそれがなかったら。
この国の人は、為政者の宣伝大臣にあおられて、何度も同じあやまちをくりかえすのだろう、と思う。
「ハックショ〜ン!」
配達をしてたらくしゃみが出たんだって。
くしゃみで春を感じたんだって。
ふふふ・・・俺もちょっと前に同じ様な事があって。まだまだ遠いけど春を感じたんだ。
まだ真っ暗の夜明け前。
山の鶏小屋で餌バケツ持ったオヤジと海辺の新聞配達バイクにまたがるオヤジ。
遠く離れたオヤジたちが、着れるだけの防寒着を着れるだけ着込んで、ぶっくぶくに着ぶくれして、鼻をムズムズさせている。
すげー寒いけど、ちょっとだけ自分の仕事を誇りに感じてて、それが生きがい。
そんなオヤジたちが暗闇で鼻をムズムズさせている。
春が近い。(と思い込む・・)
