Q: 「佐藤さんとこの卵って、黄身の色バラつきありますよね。」
(いつもありがとうございます。東京の八百屋さんY様)
A: はい。市販のものと比べると多少あります。
理由は2つです。
1つは黄身の色を目的にしたエサの原料(パプリカ抽出物など)を使っていないからです。
もう1つは平飼いだからです。ケージ養鶏のケージ(金属製のカゴ)は思いのほか小さく、間口・奥行きともに数十cmです。その前面に取り付けられたエサ桶に産卵に必要な養分が配合されたエサが必要量、首が届く範囲で入れられ、それを食べます。
あっち行ってちょんちょんこっち来てちょん、なんてやってるうちの鶏。卵の黄身の色は個体差の範疇で濃淡があります。
どうぞご了承下さい。
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このシリーズはもう7〜8年前に書いたものですが、養鶏を取り巻く状況はほとんど変わりはありません。
黄身の色は、飼料メーカーの研究施設でいつも研究されていてさまざまな着色原料があります。
赤色系・黄色系、いろいろな原料・添加物があり、どのように使うとどのような色あいになるか実験が行われています。
実は卵の大口の消費者は、マヨネーズやお菓子などの食品工業だったりします。
食品工場のラインで大量に生産されるマヨネーズやプリンの仕上がりが一定になるように黄身の色を揃える必要があるんですね。
ですから、例えばうちの卵を卵問屋に持っていくと、いくら産みたての平飼い卵でも、黄身の色だけで二束三文の値段しかつきません。
ああ残念。
京成立石駅近くのカフェでもうちの卵を使っていただいています。
ちょっとおしゃれでしょ。ぜひお立ち寄り下さい。
http://noixgohan.exblog.jp/