ようやく・・・ようやく農場のまわりの桜が咲いた。
遅い春。
またお客様に会うためにTOKYOに出かけることにした。
中央線穴山駅の駐車場に車を止め、駅の入口に向かう。
この駅は無人駅で、駅舎までの間に年季の入った立派な桜の並木がある。それがちょうど満開の盛り。
その満開の花を見上げながら歩いていると、向こうからネクタイをゆるめた男がキャリーバッグをゴロゴロひっぱりなからやって来る。
あれ?ご近所のチョい悪おやじ J さんだ。
「アハハ!ここで会う?!」
めったにないタイミング・場所で会ったから冗談が出る。
東京から距離150キロのこのあたり。八ヶ岳から駒ケ岳のあたりには、「田舎暮らし」を志向して越してきた住民が少なからずいる。
もちろん「田舎暮らし」などという言葉でくくってしまうのは、あまりにも乱暴で、それぞれ住んでいる時間も目的も生活スタイルも違う。
ある人は、都市にはない「生活する物理的な空間・広さ」を求めてだろうし、周りの自然を求める人もいるだろうし、農村での人とのつながりを求める人もいるだろう。
それぞれが、都市にないものを求めて移り住む。
都市から離れるということは、経済の中心から離れるという意味もあるから、子育て中の世代だったりすると、そのリスクを犯して自分なりのスタイルを探る事になる。(雛形がないからね。)
そのあたりの緊張した感じが、共通の雰囲気だと思う。
いつも冗談を言い合うこのチョい悪おやじJ さんにも感じるテンションがある。
どうしてこんなところに住んでいるんだろう?
という問いの答えもやはりそれぞれなんだろうと思う。
川原で漬物石を拾ったり、犬の散歩で山にはいったり、テーブルに飾る花を野でつんだり、ストーブの薪割りをしたり。
それぞれなんだろうと思う。
それぞれがそれぞれの長さの時間を過ごし、それぞれの経験を重ね、それぞれの思いをめぐらし物事を考え、理解し、哲学として蓄積していく。
(もっともこのごろは、そんな体験を切り売りして商売にして得意になっている輩もいるけどね。)
中には、山に入って木を切り倒し、それを運び出し、丸太の鶏小屋を建て、鶏を飼い、自分で売り、それで農業やって暮らしていこう、なんて事を26年もやってるヤツもいる。
バカじゃないの?と思うが、そいつにはそいつの理屈があるのだろう。
TOKYOに着いて一軒目。
お話をさせていただいたお店で、うちの卵を扱っていただくことになった。
ありがたい。
ふむ。
穴山の桜の下で会ったのは、おやじの姿を借りたエビス様だったのかもしれないなぁ・・・・
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4月26日 販売開始です。
ロハスタウン(たまごの取り扱いは新高円寺店のみです。)
http://www.lohas-town.jp/hpgen/HPB/entries/61.html
営業時間 11:00 -20:00 (日曜13:00-19:00)
定休日 金曜日
〒166-0003
東京都杉並区高円寺南2−20−14ぼぬーる和楽ビル101
TEL :03-6454-6203
FAX:03-6454-6204
東京メトロ 「新高円寺」より2分 ルック商店街入って右側
どうぞご利用ください。お待ちしております。