金曜日、電話がかかってきて
「鶏糞が欲しいんですが・・・」
と留守番メッセージ。
折り返しの電話も留守電で、農場にいる時間を吹き込んでおいた。
夕方、その人がやって来た。
はじめましての挨拶をして、鶏糞の袋を間に話していると
「サトーさん、アメリカは大学からの派遣実習ですか?実は僕も・・・」
えー!そうなんだ。
それはそれは・・
でいつ頃行った?なんて話になって。
「前の年がオザワさんとかクリキさんとか。」
「! じゃ俺が行った次の年じゃん。なぁんだー・・・」
「今日はそういう人がたずねて来る日だったんですねぇ。」
運命なんて信じないけど、そんなセリフが口から出る。
はじめてなのに、なつかしい人。
そんな人に初めて会った。
過去からやって来た(ような)人にばったり会うと。
あの頃、無邪気に信じていた未来と向き合う事になって、考え込んだりする。
あれから。
未来に近づくために何をしてきたんだろう?
まぁ俺は。
俺は、仁とか徳とかという漢字で表されるものが、まったく欠落していたヤツだから、何年も修行のように、同じ場所で、同じ時間、同じ作業を、休むことなくしなければならなかった。(それでもまだねぇ・・)
山にこもるお坊様のように、世の中ともつながりが薄れて、ずっといた。
こんな方がたずねてきて、あわてたりするけど。
たずねてくださって、ありがとう。
吉兆だと思う。
こうしてバラバラの記憶がつながっていくように、あの頃の未来(今だね)に、何か出来るはず。
あともうちょっとだ。
・ ・・・・・・・・
で。
そのアメリカで何してたの?ってのはこちら「店の名前はシップアホイ」で。
http://air.ap.teacup.com/satofarm/62.html
(手抜き?・・いや、だから、あのその、冬支度でいそがし・・)
画像はヘビに咬まれたけど結局おたふくのような顔になっていない(これから?)、うちのムクムク。
日向の地面でお昼寝。舌が出てるよ。いいの?