寒いなぁ・・ってこればっかだな。
この季節、寒さに耐えるためニワトリのエサのカロリーを最大にしてやる。
とりわけうちのようないわゆる自然養鶏ってやつだと、特にそうしてやる必要があるんだと思う。
エサの原料の中でカロリーが高いトウモロコシの配合比率を多くしてやる。
ニワトリのエサの基本的なところは、どれだけカロリーがあってどれだけたんぱく質があって必要なビタミン・ミネラルが入っているか。
一般的には、それを計算して原料の単価を見て設計していく。
エサのカロリーを安価に確保するとなると「油脂」のたぐいをエサに添加する方法がある。
畜肉を加工する時に出る使われない油類から、最近はリサイクルのてんぷら油などがあるようだ。
この油が原因でトラブルになった。
ドイツでダイオキシンが混入した油が家畜のエサに使われ、その生産物が汚染された。
大雑把に書くとそういうことになる。
http://mainichi.jp/select/world/news/20110108dde035030073000c.html
何年か前にも同じような事件があったと記憶している。
オランダあたりじゃなかったっけか?
やっていることの規模が、かけ離れて違いすぎる。
さっぱりピンとこない話だ。
自分でエサを混ぜているってこともあるんだろうけど、
へぇ〜そんなことあるんだぁ〜・・なんて感じ。
同じタマゴなんだけど、違うことをやってるんだろね。
長いことやっている。
長すぎて自分でも忘れちゃってることだけど。
長いことやってきてやっと身についてきたのは、どなたかの口に入るものを作る覚悟と、鶏飼いの感情と、百姓の身体感覚。
誰かとニワトリと自分。
これをつなげることが出来ていれば、そうそう変な事にはならないと、まぁ思う。
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また鳥インフルエンザが発生した。
家畜保健所から携帯に着信履歴。ニワトリの状態の確認の電話だと思うけど。
新しく建てられた鶏舎での発生と聞いて、ウィルスの数が増えているのではないのか?と思う。
どこの農場でも発生の可能性はある、と言っても間違いではないと思う。
覚悟と感情と身体感覚。
長い時間をかけてやっとわかりかけてきたものを、「ワクチンが使えない法定伝染病」で放棄しなければならないのは、辛いなぁ。
ずっとやっているけれど、簡単に防御体制を構築出来るものではありません。
ちょっと応対が悪くなっています。作業に追われています。ご容赦ください。