15日の早朝、不覚にも「チビ」
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がキツネにやられてしまった。
番犬もがんばったけれど、いかんせん係留されたままでは吠えるぐらいしか出来なかったようだ。
キツネの気配が濃くなっていただけに、対応が遅れたことに悔いが残る。
言い訳にならない言い訳ならいくらでもある。
タマゴの販売や高どまりしているエサの対策など事務仕事に追われていた。
体調をコントロール出来ていなくて、パソコンの前で熟睡してしまうほど疲れていた。
集中力にかけていた。キツネのことを後回しにしていた。
そういう「隙」をケモノは必ず突いてくる。
悔しいなぁ。
しょぼくれて、とぼとぼしていると近所の F ちゃんのママがタマゴを買いに来た。
「元気、ないですね。」
一瞬ごまかそうかとも思ったけれど、バレバレだ。
「今朝、チビがやられてサ。」
話していると、 J さんもやって来た。
「いや、チビがさ・・・」
たかだか一羽ニワトリがやられただけ。
ニワトリが一羽死ぬなんて養鶏場だからあることなんだ。
だけどね。
夕方、他のお客様7〜8人といっしょに F さんもタマゴを買いにいらっしゃった。
「チビどうですか?」
ブログを読んでいただいていて、楽しそうに聞いてくださる。
答える間もなく他の方への説明をしていて、うやむやになってしまった。
F さんすみません。今朝やられちゃったんですよ。
何かが原因で「家畜」から離れたチビは、動物としてのニワトリの知能を教えてくれた。
時間になるとエサを運ぶ二本足の動物にエサを催促し、自分を守る特別な四つ足の動物(番犬)を識別し、夜は側で過ごした。
鶏小屋から放されたチビはヒトとイヌと関係を作り、そばにいた。
タマゴといっしょに生き物の楽しさをお届けしたいと思っているくせに。
営農に気をとられ、自分の体調管理に失敗し、大事な命を失った。
最寄りのホームセンターで材木を買った。
小さな移動出来る鶏小屋を作るつもりだ。
春になって、タマゴをあたためはじめた鶏がいる。
そこにその鶏を入れて、タマゴを抱かせてかえしてみようと思う。
ずっとやりたくて、出来ていなかったことなんだ。
生き物と向き合うのが俺の仕事だ。
もうちょっと自分に言い聞かせたい。
・・・・・・・・・
ブログ、ちょっと不定期になるかもしれません。
よかったら、たまには見てやってください。
ご覧いただきましてありがとうございます。