またキツネが来ている。
ここんとこ来てなかったのになぁ。忙しいんだからよそでやっとくれよ。
(こんなことあんまり自慢げに書くこっちゃないのだけれど・・)
キツネはね、若い鶏を狙うんだぜ。
いや、ホント。これはね、どんな高名な動物学者の先生が疑ったって、言い切っちゃうもんね。
うちの農場はヒヨコから育てている。
だからヒヨコ、中ビナ、成鶏といろんな年齢のニワトリがいて、成鶏にも産みだしたばかりの若いのから、一年以上産み続けているのから、いろいろいる。
キツネはその中の産みだしたばかりの若いニワトリの部屋にちょっかいを出す。
ヒヨコでもない、成熟した鶏でもない、若いニワトリの部屋を選んで金網をひぱったり穴を掘ろうとしたりする。
わかるにはわかる。ヒヨコじゃ満腹するのにめんどくさいし、若鶏の方がやわらかくてジュージー。
まんま、ヒトと同じだ。そこはわかるんだ。
じゃどうやってそれを知る?いくつもある鶏小屋の中からそれを見つける?
声?動き?体の大きさは成鶏になっちゃえばほとんど同じ。
あれでもない、これでもない。ひとつひとつ検証・消去していくと、やっぱり残るのが「臭い」。
やっぱ臭いかぁ。若いニワトリは若いニワトリの臭いがするのか。
ふ〜む・・。
自身をかえりみると・・そうかもしらんなぁ。
「そのへんは、どうなのよ?」
うちの四つ足に聞いてみる。
返事はしないんですけどね。