これはもうずいぶん前のこと。
営業のついでに古い友人N 君に会うことにした。
N 君は神戸出身で東京の美大を出て、デザインを仕事にしていた。
その以前、今は大手になった有機農産物流通会社の黎明期に、そこの事務方をやっていてその業界にも詳しかった。
時々会って話をした。
その日は、新宿で待ち合わせ、簡単なパンフレットのようなものを作れないか、相談に乗ってもらった。
何軒か喫茶店をはしごして、持っていったメモを見ながら、あれやこれや。
サ「うちのタマゴを買ってくださる方にとって、仮想現実的に自分の農場だと思ってもらえればいいんじゃないのかな?私の農場みたいなサ。
で、そこでサトージョージっていうバーチャル農場労働者がニワトリの世話してて・・・・・・」
N 「う〜ん・・それは解りますけど、具体的にどういうことになるんですか?」
サ「そこなんだよなぁ・・・」
結局、何にも形にはならず時間切れ。
作ってもらっていたうちのロゴに手直ししてもらうことにして、駅に向かって歩き出す。
ちょっと行くとレンタル屋のツタヤがあった。
「今日、レンタル半額なんですよ。サトーさーんも何か聞きません?」
「そだね。」
借りたのは、モンゴルのホーミーの現地録音ものとメキシコのトリオ・ロス・パンチョス。
ツタヤがむちゃくちゃ狭かったのと久々の新宿が息苦しかったからかな?「平原っぽいもの」が聞きたかった。
それから7〜8年はたったけど、まだ具体的になってないや。
ヒヨコがいるときに農場開放日をやることと、ブログぐらいか。
いかんせん、毎日の現場作業に追われる。手間をかけるのが仕事だから、時間がかかる。
ヒヨコの手触りと、下手な作文でいかほどの事が出来ているのか?
ふう〜、まだまだですなぁ。
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チビのタマゴを送った神奈川のお店、ヘルスロードのミウラさんがHPに書いてくれた。
http://www.hrh.co.jp/article/13407991.html
ミウラさん汲んでくださってありがとう。
書いてくださったことをお伝え出来ないかなぁと、実は何年も前からじたばたしてるんですね。
だかが一羽のニワトリなんだけれど、その一羽のためにまったく別の作業が発生します。
それはそれで時間と手間がかかります。
こうなることを考えてやっていたことではなかったのですが、結果その「無駄」が一つ「ネタ」になりました。
手間かけたことは、無駄になんかなりゃしないんだな、と思ったり、生き物の不思議に感謝したりしています。