Q: 「にわとりって、どうしてたまご産んだり産まなかったりするんですか?」(お客様 D 様)
A: 天気がよくて、カラッとしてて、あたたかくって、おだやかで、栄養のバランスがいい食べやすいエサが充分にあって、水がいつでも飲めて、キツネなんか来なくって、蚊やダニがいなくって、風邪もひかないで・・
という状態が続いていると、たまごを産んでくれます。それが崩れると産んでくれません。
それをずっと突き詰めますと、要はメンドリの中で、脳で「性腺刺激ホルモン」卵巣で「卵胞ホルモン」が分泌されるかどうかにかかっているということになります。
365日いつも同じ時刻に、同じようにエサをやり水を換え、糞を出し掃除をし、ゆっくりと歩きたまごを集め、耳を澄まし鼻を利かせ鶏舎の見回りをするのは、ひとえにこのホルモンを出してもらうためなんですよね。
(佐藤ファーム・佐藤ジョージ)
では、そのホルモンを合成してしまったらどうか?という話になりそうですが。
食肉の生産で使われるホルモン剤のように、採卵養鶏でにわとりにをホルモン剤を使い生産コストを押さえようと安く生産しよう、ということになりそうですね。
そこでちょっと調べてみましたら、過去も現在もこの研究はなされていないそうです。
そりゃ確かに現在の採卵鶏は研究が進み100羽いたらピーク時で90個以上産むように品種改良されていますから、薬剤を使う余地がない、(あったとしても)高価な薬剤を使うメリットが少ないということになりそうです。
ただこちらは油断していると遺伝子組み換え技術を品種改良の現場で使われる可能性がありそうです。
現在は交配による改良だけですが、遺伝子組み換え技術がもっと安価・安易になってきたらにわとりのブリーダーは使いそうですね。
遺伝子組み換えの産卵率100パーセントのにわとり・・・そんなの出てきたら・・・養鶏やめよう。