ヒヨコがいるので農場開放日をやった。
準備をしている時間がとれなくて「ひよこにさわろう」というイベントに出来なかった。
だから農場を開放するだけになってしまった。しかも応対は作業の合間合間。
反省することはいっぱい。
(わざわざお越しいただいたのに、充分応対出来ないこともありました。すみませんでした、どうかご容赦ください。)
「こんなにワイワイやってて、ニワトリさんたち大丈夫なんですか?」
「アハハ、うん、まあ一週間ぐらいはあんまり産まないですね。」
子供たちと何をするかは、その日の顔ぶれや天気や人数ややりたがっていることで決まる。
今回は人数が多かった土曜日の午後、小学校1〜3年生の女子の5部屋・500羽のエサやりをまかせてみた。
はじめての子もいてギャーギャーやったからなぁ、さすがに・・・
小学校なんかでウサギやニワトリなんかを飼育するのを「学校飼育」と呼ぶんだそうだ。
自分が通っていた学校にもウサギ小屋と鶏小屋があったし、当地の小学校にはウサギがいる。
「生活科の授業が1992年に小学校に導入されて、全国で飼育小屋の改修や新築がされたが、一方で大学の教職課程でも学校飼育についてのカリキュラムもなく、忙しい学校現場ではなおざりにされがち。」なんて記事になっていた。
獣医さんとの連携もあったりなかったり、だって。
たしかに当地のウサギ小屋、あんまり楽しい感じはしていない。
専門家ではない、だけど。
子供達と接していると「食糧の生産現場のリアリティーをお伝えして・・」なんてことよりも、「自分より小さな命、踏みつぶしたり握りつぶしたりできてしまう小さな命と接する機会を提供する」ことのほうが、今は大事なのかもしれない、と思うことがある。いや、多い。
圧倒的な絶対的な力を持ってしまった自分に気づきそれをどう制するか。
そんなテーマを小さな子供に提供するのは、やはりヒヨコがうってつけなんじゃないのかなと思う。
(生産現場のウンヌンだったら、どこかの観光牧場で乳搾り体験でいいと思う。その方が楽しそうだし。)
そこのところを、きちんと膝をついて子供の目の高さになって、ヒヨコ部屋に入る前に話すべきだった。
それが今回の一番の反省点。
やはり仕事の合間なんかに片手間でやってはいけなかったのである。
「学校飼育」で新しい試みも出てきている。
東京のキリスト教系の私立小学校では、犬の飼育を校内で始めている。教室の中に犬を入れてしまうんだそうだ。
もちろん訓練し、保護者にアレルギーなどについての説明も充分にし、特定の教員のパートナーとして飼う。
子供達も先生とセットだから安心して愛情を注ぐことができるのではないか、とのこと。
うちは犬飼いだからその話はすごくわかる。
たまに当番でウサギ小屋の掃除がまわってきて、ウンチ片付けして水かえて何してかにしてより、大型犬に抱きついたほうがよっぽど心が楽しい。
いいな〜それ。
「(その犬の犬種が)へ〜、エアデールテリアなんだ。」
「そうなんだー。ラブラドールとかじゃないんだね、でもわかる気がする。」
うちの初代の番犬が体重20キロのテリア系の雑種だったから、テリアには思い入れがある。
頑固で言うこと聞かなくて自分勝手で、でも一度関係が作れてしまえば、その信頼性は抜群だった。
飼い主の心を先読みして動くようなところがあった。その上・・・・
あ〜犬好きが犬の話はじめたらキリがない。