スーパーの売り場に平飼い卵が並ぶようになりました。
家畜福祉の考え方が欧米で広がる中、(コストがかかる)それに抵抗する日本の業界団体のトップが大臣にお金を渡していた事が発覚して事件となったこと、大規模養鶏場でも平飼いが出来るようなシステム・設備が製品化されたこと、などが理由ですね。
うちの農場は、古いですけど、そういった大型平飼いシステムより、もう少し前衛にいます。
農夫と番犬で森の端っこを拓いて鶏小屋にしたという。
等身大のヒトとイヌが、皮膚や視覚聴覚の感覚器官をフル稼働させ、感情をむき出しにして働いている、そんな農場。
ずっとこれを読んでくださっている人の中には、オフィス勤めの人も多いと思います。
この文章がその人に必要な知識では決してないのだろうけど、例えば、番犬の鼻息や唸り声、逆立つ背中の毛の様子が、伝わるように努めています。それがこのオンボロ農場の一番の価値かな。
先日夕方、車がガガガと農場に入ってきました。何かと思ったら降りてきた南アジア系の人に「そのボロい軽トラ売らない?」と言われた。
ダメだよこれ使ってるもん!ボロくて悪かったな、うちは使えるもんは使うんでいっ!
いろいろオンボロの農場も 年が明けました 本年もどうぞよろしくお願いします
