「シーズンだからさぁ、もう一回サルモネラ菌のこと説明してくんない?」
(お取引先 八百屋のAさん)
は〜い。ではまずプロフィール。これどこにでもいる普通の土壌菌の仲間です。
数千もある種類のうち、いくつかが人間に悪さするタイプのサルモネラ菌です。
その中でにわとりやたまごの周辺に住みつくタイプがありまして(有名なのがサルモネラ・エンティリティディス)、そいつが気温が高くなるシーズンにたまごの食中毒を引き起こしたりします。
サルモネラ菌を一個二個食べてもそんなのへっちゃらですが、食品にくっついて増えてしまったものを、大量に口にすると食中毒症状をおこすということなんですよ。
割ってあるたまごなんてのは格好の繁殖地になってしまいます。「たまごは調理する直前に割ってください。」というのはこのことを指してるんですね。
サルモネラ菌自体は熱に弱い(75度2分で死滅します。)です。万が一増えてしまっていても充分加熱調理すれば殺すことができます。
農場では定期的に糞とホコリのサルモネラ菌検査をしています。ずっと陰性反応ですので問題ないと考えています。
また今月やりますので結果が出たらお知らせしますね。
ざっと説明するとそんなところです。足りないとこあったらまた聞いてください。