写真は大阪郊外、ある現場の屋上からの風景。
稲がたわわに穂を実らせて、頭を垂れ始めている。
田んぼならではの匂いが屋上まで漂ってくる。
匂いの記憶は少年時代を呼び起こす。
我が実家のある東京日野市はその昔、田んぼや畑の広がる「東京の田舎」の一つであった。
少年少女達は学校への行き帰りの度に、季節ごとの田んぼの香りに包まれていた。
今同じ場所に生まれ育つ子供達には、残念ながらこうした記憶は全く残らないのだろう。
さて、話は変わるが今朝東京に到着。
明日はいよいよ妹の結婚式である。
自分で使いやすいように大まかな台本めいたものを作ったり、読み上げるものの原稿を書いたりしながら、いろいろな用事もあり、なかなかに忙しい日々であった。
しかし、一日先乗りしたのはゆっくりするためではない。
実は、某お菓子メーカーの主催する「ゲーテの詩 朗読コンテスト」というものに参加するのである。
ゲーテの詩、そして朗読という言葉にひかれて、いっちょやってみるかという気になった。
朗読を吹き込んだ音源を送ってみると「最終選考に残りましたのでコンテストにご参加下さい」との連絡が来た。
結婚式の前日という日取りも絶妙ではないか。
「まあ、とにかく、やってみろ」
天の声が聞こえたか。
そういう訳で、行って来ます。


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