朝起きたら雪が積っていた。
昨日の朝のこと。
外はとても寒いらしい。
寒いらしい。
ボクを担当してくれている看護師さん。
とても忙しいはずなのに、
いつも笑顔でやって来る。
いっぱいの仕事を携えて、
忙しさから一番遠く離れた場所にいる。
そして、今日の気分はどうですか?って、
まるで部屋の観葉植物に水をやるみたいに、
毎朝ボクの身体の状態を確認してくれる。
確認したことは、紙にメモしたり、
何度もうなずいて頭の何処かに入れたりしている。
そして仕事とは関係ない他愛のない話が始まる。
こういう日々の何でもないことは、
どんな優れた抗がん剤も及ばない。
ボクは自分の葉っぱを枯らさないように、
何でもない他愛のない話に一生懸命になる。
ボクが一生懸命になれるのは、
きっと相手が忙しさを見せないから。
何故か安心していられるのは、
相手が言葉じゃないものを見せてくれるから。
そうやって毎朝、
ボクは美味しい水を飲んでる。
明日から再び治療が始まります。
その前に自分の気持ちを書きたかったのです。
メールとかコメントとか手紙とか千羽鶴とか、
皆さんいつもありがとう!
まったくお返事出来ていないのは、
黒ヤギさんみたいに読まずに食べてる訳じゃないからね。
ちゃんと読んでから食べてるんですよ。
メェ〜。

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