2006/9/30 15:10
「“0.8%”と“お助け”」
先日、SUPER GT.netにて発表がありました『SUPER GT in KYUSHU300km』のエントリーリスト!気になる“ウェイトハンディ”や“性能引き上げ措置”に目をやると・・・・・。
現在ランキングトップの#61R&Dヴィーマックはウェイトハンディ(HW)が85kgと前回のモテギ戦から−5kgとまだまだ重い!
逆にランク2位の#7雨宮RX7はモテギ戦から+5kgのHWで45kg。(ちょいと調べてみたら2年前のオートポリスにて『山路&井入組』で優勝した時のHWは25kgでした。)
ランク3位の#2紫電は55kgのWHを積む事に。もてぎ戦ではHW70kgでした。
モテギ(0kg)で3位だった#62ヴィーッマクは30kg。
#46の赤吉兆、前回、接触でノーポイントだったのですが、たった−5kgしか降ろせず、WHは20kg。
逆に性能引き上げ措置で有利になる車両は・・・・。
#10、#77の2台がリストリクター径2ランクアップ!
#5、#55、#77の3台がリストリクター径1ランクアップ!
ちなみに#70外国屋ポルシェ、#666ライフワークNSX、#910洗剤革命ポルシェは今回エントリーされていません。
普通のHWは・・・・。
GT500 1位50kg2位30kg3位20kg4位10kg5位0kg6位−10kg7位以下−20kg
GT300 1位30kg2位20kg3位10kg4位5kg5位0kg6位−5kg7位以下−15kg
予選順位 1位10kg2位10kg3位10kg
決勝ベストラップ 1位10kg2位10kg3位10kg
○性能の引き下げ措置
予選と決勝ベストラップ:各レースにおける各部門の予選上位3台、および決勝レース中のベストラップタイム上位3台に対し次レース出場時に10kgのウェイト積載が課される。
決勝レース結果:各レースの決勝レース結果に基づき、各部門の上位4位以内の入賞車両に対し、次レース出場時に下記のウェイト積載を義務づける。
※累積重量でGT500が100kg以上、GT300が50kg以上になった場合は、リストリクターを対応表の1ランク小さいサイズにすることで、50kgを減らすことができる。
○ウェイトの最大積載量
上記のウェイトハンデは、GT500が120kg、GT300が100kgを上限とし、上限を超える分のウェイトハンデは積載を免除されるが、上限を超える分も数値上での累計を行われる。下記の軽減は、車両に積載されている重量からではなく、この数値上の累計値から行う。車両型式が変更された場合、およびチームとドライバーが同時に変更された場合はハンデは累計されない。
○ウェイトハンデの軽減
ウェイトハンデが課せられた車両が、6位となった場合は次レース出場時ウェイトハンデの累積からGT500クラスは10kg、GT300クラスは5kgの、7位以下の成績または当該レースに出場しなかった場合には同じくGT500クラスは20kg、GT300クラスは15kgの軽減がなされる。
○ウェイトの取り付け位置
ウェイト取り付け装置の重量はウェイトハンデに含まれる。ウェイトは定型の鉛板で、50kgまではアシスタントシート取り付け部に、累積50kgを超える分の積載位置は任意とする。また、該当車両はウェイトハンデマークを表示すること。
○性能の引き上げ措置
各車両は、各レースの競技成績等に基づき、下記の判定基準に基づき、次レース出場時にエアリストリクター径を拡大することができる。ただし、「GTAが特別に認めた車両(特認車両)」には、この措置は適用さず、別途この措置に準じた性能調整が適用される。また、10kgを超えるウェイトハンデ課せられている車両は、この措置が適用されない。
判定基準:
A. 各レースの公式予選で、クラス別ベストラップタイム上位6台の平均値に1秒を加算した基準タイムより遅い車両。ただし、スーパーラップを採用した場合は、予選1回目のタイムで判定する。
B. 各レースの決勝レース中で、クラス別ベストラップタイム上位6台の平均値に0.5秒を加算した基準タイムより遅い車両。
C. 各レース終了時のクラス別選手権ポイントランキングが、7位以下の車両。
○引き上げの方法:
上記判定基準のすべてに合致した車両は、次レース時は、当該車両のエアリストリクター径を、車両の最低重量を変更せずに、同一のエンジン区分内で50kg増の最低重量によるエアリストリクター径に変更することができる。
ただし、同一エンジン区分内で100kg増(2段階)の最低重量によるエアリストリクター径の使用までに制限される。表に規定される数値を超えたエアリストリクター径を使用することはできない。
○再度の引き上げ:
引き上げ措置が1回が適用されている場合で、さらに判定基準の内2つがある車両は、Aの基準をクリアするまで本措置を継続することができる。2段階引き上げられている場合は、50kg増の状態に戻すこと。
※引き上げが適用されている車両が、車両型式、エンジン型式または排気量を変更した場合には、その措置を撤回する。
この他にも性能調整がありまして・・・・。
その性能調整システム、業界ではHW関係の事を『0.8%ルール』と言い、性能引上措置の事を『お助け』と呼ぶらしいです。
このプラス&マイナスの調整はSUPER GTでの最大の特徴なのですが・・・・はっきり言って、未だによく分かりません!(爆)
ただ、これらの調整の説明を#18TAKARA童夢NSXを走らせている“童夢”の大ボス「林みのる氏」が語っています。
レース中のラップタイムによる性能調整システムはもっと知られていない。
出場車を、BS+NSXやDL+SCなど、使用タイヤと車種によってグループ分けし、その各グループ内の各車のレース中の上位10ラップを抽出し、そのラップタイムの平均値(個別)を算出し、一番速い車をそのグループの代表車とし、その各グループの代表車の平均値(個別)の平均値(グループ)を算出し、各代表車の平均値(個別)が、その平均値(グループ)より0.8%以上速いグループは、次回より+25kgとなるし、0.8%以上遅い車は、△25kgとなる。
また、代表車の上位10ラップのラップタイムのトップとボトムの差が2%以上有ると、これらの性能調整システムの対象から外されるし、次回のレースで、代表車の平均値(個別)が、全グループの平均値よりも、0.5%以内速いだけならば、この25kgは降ろせることになる。
これ以外に、通称、「お助け」と呼ばれている救済処置があり、@ランキングが6位以下であり、A予選上位3台の平均値より1秒以上遅く、Bレース中のベストラップ上位3台より0.5秒以上遅い車は、2リストリクターを限度とし、1リストリクター大きくすることが許される。
また、この3条件のうち、二つが満たされているうちは継続し、一つだけになったら戻さなければならなくなる。
当然、予選3位までは10kg積まなくてはならないし、ベストラップやレース結果にもウェイトのご褒美が付いてくる。(童夢HP:林みのるコラムより抜粋。)
ん〜ん、『お助け』の定義は、なんとなく分かるのですが・・・・『0.8%ルール』の事は、さっぱりわかりませぇ〜ん!?
このような調整で、突然、早いクルマが現れるのですよね。
このルール、賛否両論ですが、自分は、まぁ、フォミュラーレースと根本が違うので、これはこれで良いかなぁ〜と思いますよ。
ただ、チャンピオンシップを真剣に争っている所に突然、発生する『GT400クラス』級のクルマ!
あれは、はっきり言って「おじゃま」です!
どこの世界に最下位スタートで19台もコース上で抜いて、しかも、ドライブスルーペナルティを食らっても、再び上位に上がってくるクルマがあるのよぉ〜。
お助け救済を受けた“アメリカンスピリット塊”・・・・あれは、いただけないでしょ〜。
ど〜も、APでも“お助けバッファロー”が大暴れしそうな、嫌な予感が・・・。
あ!もし、光貞さんと池田さんのファンの方が見ていたら、ごめんなさいねぇ〜。
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投稿者:こもさん
ひでさん
こんにちわ。
目の前で見ていた、ひでさんが言うのだから、まったく本当に「驚きの速さ」だったのでうしょね。
PCで見ていても、あれは速すぎですよ。
開幕戦ではムルシェや紫電が「早すぎる理由」から調整されましたが・・・・。
影の力が働いているのでしょうか?
http://air.ap.teacup.com/reotaku/
投稿者:とろわ
こんばんは。
WHはいいとしても、最近妙に増減がめまぐるしく変わりますね。
あまりにも極端な「いじめ」wや救済は、ちょっとしらけます。
今回のAPは高地調整はないんですかね。
洗剤革命がエントリーしてないのは、かなりショックです。
だって、うわさの戦利品もらえないもの〜
http://blog.livedoor.jp/trowa_hac/
投稿者:ひで
こもさんこんばんわ
『GT400クラス』は驚きの速さでしたね
。
でも今回は「GT300より上」の存在でしたが、かつて国さん/ドリキン組がアドバンカラーのNSXで参戦していたときは「GT500より下」のGT400クラスでしたね(笑)
それ以降、ホンダが本気でNSX−GTを作ることになったんですよね。
http://hello.ap.teacup.com/supergt/