単線の吉野線を小まめに交換を繰り返しながら吉野に着いた。団体列車が出るほどの吉野千本桜真っ盛りだったので、全山大混雑であった。

吉野川の壮大な鉄橋を渡ると「吉野に来たな」という実感が湧いてくる。付近の道路は車が全く動かない大渋滞中であった。

吉野神宮駅で最後の交換。吉野特急も日中時間帯は特急券が全て売り切れていた。

終点の吉野に着いた。大屋根は風格がある。

ホーム端から阿部野橋方を見る。構内は4線でホームは4両長。

貸切電車の到着が終わると構内は閑散としてきた。

近鉄吉野駅。駅前はごった返していた。

中千本行きの路線バス(奈良交通)は頻発運転ながら長い行列が出来ていた。

吉野大峰ケーブル自動車が運行するロープウエイ。どういうわけか、社名はケーブルとなっている。片道350円ながら長蛇の列で1時間待ちとのこと。

近鉄とは全く資本的つながりはないが、ゴンドラは近鉄特急色に塗られている。

ロープウエイはあきらめて、歩いて登ることにしたが、これはきつかった。一番下が近鉄吉野駅。沿道は下千本の桜の名所だが先日来の暴風雨で既に葉桜状態だった。桜吹雪を浴びながらの登山だった。

ロープウエイの吉野山駅(山上駅)でパチリ! 下りの切符を事前に買っておいた。

ロープウエイ駅から金峯山寺・蔵王堂までは徒歩で15分。人ごみが凄くて歩きづらかった。かつて家族で入ったことのある柿の葉寿司の店「うぐいす」は健在だった。一つ一つ手作り+腐敗防止の杉の木箱入りである。あの時は桜の開花が外れてガラガラだったのだが・・。

蔵王堂の手前にある仁王門(国宝)をくぐると境内に入る。参道を威圧している。

階段から振り返ってみれば、参道は花見客で大混雑。

そんな中を自転車で登ってきたサイクリストがいた。頭が下がる。

東大寺に次いで古い木造建築の蔵王堂。こちらも国宝だ。年に1回の花会式があるとかで山伏たちでいっぱいだった。秘蔵の一般公開は行列ができていたのでパス。

帰りは先ほど買ったロープウエイの切符で千本口駅(近鉄吉野駅)まで降りた。乗るのは5回目だ。

途中ですれ違った2号車。80年経った施設だが古さを感じさせない。

近鉄で1駅戻った吉野神宮までSUICAで乗車し、その吉野神宮を訪ねる。後醍醐天皇を祀ってあるという。蔵王堂と違って人っ子一人いなかった。

吉野神宮駅の放棄された1番線ホーム跡。かつては材木輸送のための引込線が多数あったという。

吉野神宮から吉野まで1駅、やってきた電車で戻る。ツアーの集合は15:50である。
吉野駅では券売機の他に有人窓口が開いていて車掌用携帯インパツを使って乗車券を臨時発売していた。試しにお隣の駅までの子供券を買ってみた。
・近鉄吉野駅(徒歩)→吉野山→金峯山寺→吉野山駅
・吉野山13:20(吉野大峰ケーブル)→13:23千本口 *1号車に乗車
・吉野13:37(近鉄吉野線)→13:41吉野神宮 *6721号車に乗車
・吉野神宮駅(徒歩)→吉野神宮→吉野神宮駅
・吉野神宮14:50→14:54吉野 *6213号車に乗車

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