三宮で神戸ラーメンを食べた後、関西空港へむかう。鉄道でもバスでもなく、関空シャトルという双胴船を利用した。海上30分の旅である。

三宮駅からポートライナーで神戸空港へむかった。ポートライナー+関空シャトルの「ポートライナーセット券」という企画切符を利用した。

途中までコンサート客で立錐の余地もない混雑だったが、途中からはガラガラになった。

海上鉄橋を渡ると、神戸空港が見えてきた。

神戸空港駅に着いた。新交通システム独特の分岐器だ。

神戸空港へは飛行機に乗りに来たのではない。ターミナルから連絡バス(無料)に乗り込んで関空シャトルのターミナルへ運ばれる。運行は神戸バスが行っていた。

神戸バスには料金箱その他は装備されていない。3分で到着した。

高速艇は双胴船だ。背後はポートライナーの橋りょう。その向こうは六甲山系だ。

ベイシャトル「そら」号の船体。大阪三保造船の建造である。

船内は2−4−2の座席配置だ。

関空に着いた。

関空側の連絡バスは南海バスが担当していた。

帰路は全日空便だが運航はスターフライヤーが当たっていた。真っ黒な機体が生かす。機内は全席革張りである。

飛行機の向こうに連絡橋が見える。

搭乗は21番ゲートから。おばあちゃんに見送られてきた一人旅の男の子がスチュワーデスと手をつないで優先搭乗していった。

羽田は沖止めだった。いつものSFの定位置に到着した。バス2台は満員になった。

ランプバスからタラップを写す。沖止めだったので少年を迎えに地上係員がバスまで誘導に出向いていた。
三ノ宮のガード下を散策してみる。かつて盛況を極めたセンイセンターは何となく活気がない。自分で布地から裁縫する人が少なくなったからだろう。既製服もユニクロ等に押されているに違いない。
JR三ノ宮駅構内で机を出して手作りの小物を売っているご婦人がいた。なかなかしゃれた品揃えだったので、ふくろう柄のキーホルダーケースを購入。ウロウロしていると、ポートライナーの乗り場を見失った。やっとコンコースに上がると券売機の前は長蛇の列である。ポートピアで何かの催し物があるようだ。私は駅長事務室に出向き、ポートライナーと関空シャトルとが割引になる「セット券」を購入した。自動改札機が通せるポートライナー券と紙の乗船券がセットになって1800円である。船だけでも普通に買うと片道1800円なので、ポートライナーの分だけロハになる計算だ。
ポートライナーは大混雑していたが、運よく座れた。混雑も途中の市民広場までで、空港島に入る直前には運転士席に座れた。無人運転なので運転士になった気分である。神戸空港に到着すると、直ぐに関空ベイシャトル連絡バス乗り場を確認しに行った。まだバスは到着していないので、空港ターミナルを散策。関空でも売っているに違いないものを衝動買してカバンが重くなった。
連絡バスの発車寸前にターミナルを後にする。バスは運転手がステップに立って乗継客を待っていた。このバスは空港島内をぐるぐる回る無料バスで、神戸バスが運行を担当している。神戸バスとはどんな会社なのか調べてみたら、貸切専業のバス会社であった。観光スタイルのバスだけでなく、路線タイプのバスも保有しているようだ。でも、無料バスなので運賃箱等の搭載がなく、運転台回りはすっきりしていた。乗客は数名である。
神戸空港から海上アクセスターミナルまではわずか3分で着いた。ターミナルビルに入ると、船の改札が始まるところだった。関空ベイシャトルは双胴船の高速艇で、神戸と関空を30分で結ぶ。地上を行けば90分かかるとのことなので便利だ。海上荒天のときは陸路の代替バスが出る由。神戸市が出資した海上アクセス株式会社が運営母体となり、実際の運航は加藤汽船が担当している。「そら」号と「うみ」号の二隻があり、大阪三保造船2006年7月の建造である。乗った船は「そら」号であった。
船内は2−4−2の座席配置なのでゆったりとしている。定刻に出港する。霞がかかっているためか、淡路島も大阪平野もかすんで見えない。34ノット(約64キロ)の高速で海面を這うような走りで、あっという間に関空に着いた。
船から降りると、ターミナル埠頭前にバス2台が見えた。今度は南海バスである。2台とも満員になり、15:35分に続行運転で出発した。途中信号で縦列隊形は途絶えたが、空港ビル4階の出発ロビーまで運ばれる。
久々の関空なので鉄道駅の見学、ショッピング、航空機のチェックインとすぐさま時間が経つ。全日空の有人カウンターに出向き、座席をチェンジしておく。事前座席指定では3人がけの真ん中しか採れなかった。窓側か通路側が空いていないか聞いてみたら、翼の上の窓側が空いているとのこと。翼の上というところが引っかかったがこの席に換えてもらった。
これから乗るANA3826便は、便名が示すとおりスターフライヤーが運航する共同運航便である。SF関空便は就航直後に羽田から乗ったことがあるが、反対方向ははじめてである。定刻に搭乗が始まった。飛行機はエアバスA320型で、ここ数年ボーイングの飛行機ばかりだったので新鮮味がある。全席革張りで、機内モニターも個人別にある。私は音楽でも映画でもゲームでもなく、航路マップにセットしておいた。
おばあちゃんに連れられてきた小さな一人旅の男の子がスチュワーデスさんと手をつないで優先搭乗していった。一人旅は少年の自立に資する。春休みのいい思い出になることだろう。17:20分にドアーが閉まり、滑走路へ向かう。機長は関谷、CAは大塚ほかが乗務しているとのこと。
A滑走路を南側から飛び上がるようで、LCCのジェットスター機の後ろを滑走路の南端まで移動する。国際線の飛行機が降りてきたあと、17:38分に飛び上がった。まっすぐに上昇したあと左旋回。紀伊半島を横断する形で東へ向かう。やがて中部国際空港の滑走路を真下に見ながら通過。座った席は非常口座席の11番、12番(いずれもシートピッチが拾い)の一つ前で、リクライニングしない。代わりにクッションが置かれていた。翼の上とのことだったが、ちょうど切れ目のところで眺めは悪くない。
大島上空から館山へ抜け、羽田空港A滑走路には18:30分に着陸した。1タミの前をタキシングしながらSF定位置の駐機場で向かう。バス2台が迎えに出ていた。警戒ベストを身に付けた女性の係員が先ほどの一人旅の男児を迎えに出ていた。沖止めなので、ゲートで待つわけには行かない。移動を伴う個所には必ずエスコートが必要なのだろう。
沖止めを予想して、おみやげ物で重くなったバッグは預けておいた。お陰でランプバスもブリッジでも身軽に歩けた。手荷物を受け取って外へ出ると目の前がリムジンバスのチケット売り場だった。京成津田沼までのバスは10分余後に出発するところだった。
バスに乗り込むと一番前の席が空いていた。またしても展望乗車となった。往路と違って渋滞に巻き込まれることもなく、京成津田沼からは京成線の普通電車で帰って来た。
・三宮14:20(ポートライナー)→14:38神戸空港 *2000系6連(2613号車に乗車)
・神戸空港ターミナル14:52(神戸バス)→14:55海上アクセスターミナル *神戸200 か3622
・神戸空港海上アクセスターミナル桟橋15:00(関空ベイシャトル)→15:30関西空港ポートターミナル桟橋 *加藤汽船「そら」号
・関西空港ポートターミナル15:35(南海バス)→15:40第一ターミナル4F 出発ロビー *和泉200 か・461
・関西国際空港16:20(ANA3826便)→18:30羽田 *A320スターフライヤ-で運航(JA06MC)
・羽田空港第2ビル19:15(京成バス)→20:05京成津田沼 *習志野200 か1259
・京成津田沼20:09(京成普通芝山千代田行き)→八千代台 *3000系6連(3023-7に乗車)

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