3月16日から東急東横線と東京メトロ副都心線との相互乗り入れが開始された。これにより東急東横線渋谷駅は地下へ移設された。一番のトピックスは代官山駅構内で一夜にして地上線から地下線へ切り替えた「
STRUM工法」が採られたことであろう。
終電通過後、地下線への取り付け部を扛上し、既に完成している地下線へ数時間で線路を付け替えてしまう。京王線の笹塚や調布駅付近、東急目黒線の千足付近などで先例がある。
切り替えから4日後の19日、再乗り歩きを兼ねて見学してきた。東横線・副都心線の渋谷駅から代官山駅まで1駅だけ乗ってみた。
2ヶ月ほど前に乗ったときと駅自体はあまり変わっていないように見えたが、渋谷方で地上線から地下線へ切り替わっており、全ての整備が終われば落ち着いた駅に戻るだろう。

昭和2年に出来た東急東横線の渋谷駅。高架ホームは使用が中止された。

構内には「ありがとう85年」の垂れ幕がまだ掲示されていた。

代官山駅構内の真ん中あたりでレールを切断し、切り替えている(左が中目黒方、右が渋谷方=まだレールが新しい)。

STRUM工法で持ち上がられた旧線路。その下に完成していた地下線につなげて開業した。

地下線から顔を表わしたメトロ10000型。

代官山駅で離合する上下列車。
代官山駅ホームはまだ仮設のため極端に幅が狭い。ガードマンや駅員さんが多数出て整理にあたっていた。主なターゲットは乗降するお客さんより、カメラを構えた鉄道ファンのようにも思えたが・・・。
帰りの電車をまっていると、各停・新宿三丁目行きがやってきた。初めて乗る行き先である。その各停は渋谷駅で待避線へ入り、後続の急行・小手指行きに抜かれた。渋谷駅で緩急接続があるとは粋なダイヤである。
先行する急行で新宿三丁目まで運ばれる。乗り合わせたご婦人が「高島屋へはどう行ったらいいですか」と聞いて来られた。「改札を出て直ぐですよ」と伝える。これまで渋谷で買い物をしていた客層の少なからぬ数を、新宿の伊勢丹と高島屋が吸い上げている。渋谷はストロー現象で衰退するのではないか?
その高島屋の地下をぶらつくと、横浜中華街の食品を出店している特設コーナーがあった。重慶飯店の「五社相互直通記念/鉄道月餅」なるものを見つけた。外箱もさることながら、月餅自体が電車を模した逸品だった。

重慶飯店の五社相直記念・鉄道月餅・まだ食べていないが・・・。

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