江戸時代にていて、講義を聴いて来ました。
この頃のお付き合いのある人に、日本の禅が好きで日本に来たアメリカ人や、能の研究をしているフランス人がいたりして、日本人として己が恥ずかしくなる気がしていて、そんな事で、「江戸庶民の知恵と心」と題した、江戸東京博物館長、竹内誠氏のお話を聞いてみた。
江戸時代は、265年続いた天下泰平の時代で、政権が倒れる切欠は、庶民からではなく、支配者層の中から出た事。
そういえば、欧米に政権交代させられるケースは、現代でも、よくある話。
日本でも、やられていた。
支配者層の武士は貧乏で、外泊も出来なかった。
米価は安い時代。
庶民は、政権を倒して貧乏で不便な、支配者層になる必要が無い。
庶民は天下泰平で、時間がとにかくある。
人は、時を味わい、楽しまなくては。
不便な時代で、人間の時間がたっぷりある。
よって、幕末には、世界が認める、手仕事が最高峰の時代となる。
シンプルライフ→家・箸
スローライフ→暇な時代
共生社会、長屋の生活、不仲になることは嫌う。
「和」を尊ぶ。
海外から来た人の目には、人力車夫や船頭においても、優雅でいてそして温厚、すなわちジェントルマンであった。
特権階級だけではなく、全ての階層が、高い教育を受けている印象。
服の簡素、家庭の整理・周囲の清潔、自然物に対する愛、あっさりしていて魅力に富む芸術、礼儀正さ、思いやり。
文化生活の高さ。
先進国から来たつもりの渡来人は、そこにある高い文化に驚いた。
そんな訳で、携帯端末でのべつ幕無し通信をし、化石燃料を浪費しながら車でぶっ飛んでいる現代人の私とは何か?