昨年お引渡しした住宅の様子を、見に行ってきました。
午後、4時の室内気温です。
チョッと低いですね。
延べ床面積が≒37坪、吹き抜けがあって、建物内全部を薪ストーブ一台で温めるタイプの住宅です。
実は、この室温、昨夜の11時から暖房をしておりません。
無暖房の時間が15時間です。
それで、室温が17.5℃。
1月の軽井沢ですから、室温が17.5℃、十分ですね。
建物全体が暖房対象範囲ですから、お隣のお部屋に行ったからといっても、ヒンヤリすることは無いのです。
それでも、夕方の4時ですから、薪ストーブに火を入れてもらいました。
ひねった新聞紙を5・6本、そして、画像右にある針葉樹の割りものの薪を投入します。
まだ、火は小さいですが点きました。
煉瓦で燃焼口を狭めて吸気の流速を上げて、「煽る」状態にします。
燃焼室内の温度が上がって来ました。
温度計を持参しませんでしたが、雰囲気から900℃に近い状態ですね。
煙の様子です。
青み掛かった匂いを激しく伴う煙ではなく、白い煙で、4m位流れると消えて行きます。
つまりは、大半が水蒸気です。
蓋の一部に、ガラスを入れたところ。
そして、流入する空気を絞って高燃費運転に切り替わったところ。
排気されている燃焼済みのガスの温度は、40℃を切っています。
それを、もっと空気を絞って効率を良くしようというのですから、欲張りですね。
耐火煉瓦が1,250℃仕様ですので、針葉樹でも燃やす事が出来ます。つまりは、薪を選びません。
吸気流入量を縛って巡航運転に入ると、燃焼室内の温度が1,000℃内外となります。
この温度は、燃焼済みのガスをクリーンにする為に必要です。
なんか、良い事づくめの薪ストーブですが、欠点は温度を急激に上げる事が苦手です。
即効性は薄いブリキのストーブに軍配が上がります。中間としては、厚い鋳物のストーブ。
この総煉瓦薪ストーブは、蓄熱部材が相当量ありますので、その部材の温度が上がって、室温に効いて来るのです。
その裏腹として、温度の落ち込みも緩やかな訳です。
長所は短所という事です。
やっぱり、個性は重要ですね。